暗殺教室勝手に略してakです。業夢。 寒い。目が覚めてまずそう思った。寒さで目が覚めるってこういうことだな。さて、なぜこんなに寒いのかというと俺の横を見れば一目瞭然である。白くほっそりした腕が布団をめいっぱい自分の方に巻き込んでいる。おいカルマ、お前がエアコンで喉痛めたとかいうから切ってあんのにどういうことだ。お陰で俺は仔猫のように寒さに震えているぞ。寒い。マジ寒い。くっそカルマめ、一人だけふっかふかのあったかぁーい羽毛布団にくるまれやがって。引っペはがしてや「ん、…___……」………。まぁあれだな、早起きは三文の得っていうし。たまには早起きも悪くないよな。いやせっかく早起きしたのに二度寝とか芸がないもんなうんうん。そうだ、朝飯とか作ってみてもいいかもしれない。料理男子ってモテるらしいしな。よしそうと決まれば「…の、ドジ……、っぃ!?いったい!何すんの___!」 「少しでもお前のこと可愛いと思った俺がバカだったわ」 「へえ?なになに?俺のこと可愛いと思ったんだ??」 「お前マジで殴りたくなるほど可愛くねぇな」 「もう殴ってんじゃん。つーか寒くないの?」 「誰のせいだよ」 「ん?おーれ」 へらりと笑いながら布団の中に引きずり込まれた。いつもながらこいつの腕力には驚かされる。細く見えるけど意外と筋肉があるし、多分鍛えてるんだろう。というか近い。完全に布団の中だから暗くて見えないが、カルマに抱きつかれているからもう密着状態だ。つーかカルマあったかいな。それもそうか、こいつずっと布団の中だったんだし。 「こうすれば寒くないでしょ」 得意気な声につい笑う。俺の身体はとっても冷たいだろうに、ぎゅうぎゅうくっついてくるカルマ。寒くないどころか熱くなってきたっつの。 to list |