WT藍 これはあいです 女主




藍ちゃんは、優しくて綺麗で格好良くて美しくて強くて…、そしてとっても可愛い。彼女には美点しか存在しない。藍ちゃんのすべてが素敵。こんなに心を掴まれるのも、彼女なら仕方ないと思うの。今日も私はただ彼女を想う。

「___、久しぶりね」
「藍ちゃん!」
「調子はどう?」
「何とかって感じかしら。藍ちゃんに追いつくにはまだまだよ」
「___ならきっとすぐA級に上がれるわよ」

何たって私の親友だもの。
そう言う藍ちゃんはいつもと違って悪戯っぽく笑う。ああなんて可愛いの。心臓がうるさい。好き、好きよ藍ちゃん。

「嬉しいわ。藍ちゃんは最近どう?」
「私ならいつも通りーー」
「___!あ、木虎、久しぶりだな」
「かっ、烏丸先輩!」

藍ちゃんがきらきら光る。全身で喜んでる。頬が薔薇色になって、目が蕩ける。可愛い。きっと私が見た中で、一番可愛いわ。でも、それが私に向けられることはない。

「どうして本部に?模擬戦でも?」
「いや、___の迎えに」
「……え、?」

ねえ、それならもう、見たくないの。

「藍ちゃんに言うの、遅くなっちゃったわ。私、京介さんと付き合ってるの」

見せ付けるように烏丸の隣に並ぶ。烏丸と顔を見合わせて、幸せです、とでも言うように笑って見せる。藍ちゃんはーーーー、笑っていた。

「…そう、なの。とてもお似合いよ。……烏丸先輩、___のこと、よろしくお願いします。…それじゃあ、任務があるから」
「あら、残念だわ。気をつけて、行ってらっしゃい藍ちゃん」
「頑張れよ」

ふふ、その傷ついた笑顔、初めて見たけれどとっても素敵よ。可愛い可愛い藍ちゃん。もっと私に、私だけに、色んな表情を見せてね?




(とりまるは被害者)


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