実力派エリート迅からワールドトリガーにトリップ。ボーダーです。栞ちゃんが頭抱えてる。 「あなたはボーダーなのよね?」 「おう」 「これは?」(ネイバーのフリップ) 「ネイバーだな」 「これは?」(トリガーのフリップ) 「黒い棒…と、刀の方はネイバークラフトか?」 「…これは?」(本部上層部のフリップ) 「悪そうなおっさん」 「……これは?」(陽太郎を指さす) 「なぜか退化してる陽太郎…なんでカピバラに乗ってんだ?」 「………これは?」(悠一を指さす) 「無視か…)迅大隊長だな。…つか何なのこれ。本部に栄転って思ったら陽太郎いるし、瑠花ちゃんに締められんぞ。…ん?あれ!?お前エスクードどこやった!落としたのか!?」 「な、なんでエスクードのこと知ってるの!?」 「いやいや、え…?」 「つまり、第7支部はない、と…?」 「そうよ」 「ボーダー本部長も唯我さんじゃない…我らが癒し瑠花ちゃんもいない…けど忍田っておっさんはいる…エスクードはここの試作ネイバークラフト…じゃなくてトリガーだっけ?……意味が分からん」 「まあまあ落ち着けって、ぼんち揚、食う?」 「迅大隊長がぼんち揚好きなのは変わんないんすね…そこは変わっても良かったのに…」 「ああ、その迅大隊長ってのやめてくれ。悪いけどおれ、その人じゃないし。迅でいいよ。敬語もなしな」 「はあ。……はっ!あれ!?もしかしなくてもおれ今無職!?ぐああせめて給料貰ってからにしてくれよ!」 「あはは、そこなんだね…」 こっちのボーダーに入隊するよ! 「このトリガーってやつ、便利だなあ。トリオン体?てのがあったら先輩らもあんなにケガしなかったんだけど」 「生身でネイバーの相手してたのか、凄いな」 「ああ、だからかな。ここの奴らに負ける気しねぇ」 小南と木崎と烏丸には勝利(皆が油断してたのもあるし、そもそも本部に栄転になるくらい実力はあった)。流石に迅には勝てない。まあ向こうでも迅大隊長は格が違ったしなあ。やっぱ文字通り死に物狂いで戦う経験がある人の方がある程度強い。 感傷に浸る 「はあ、…帰れねぇのかな、おれ」 「…どうだろうな。でもおれは、___に帰って欲しくないよ」 「迅は嬉しいこと言ってくれんな。迅大隊長はおれのことなんか、きっと知りもしないだろうに」 時々自分を通して迅大隊長を見ている___に気づく迅。その感情が恋愛ということも気づいてる。その感情が自分に向けられてないことも気づいてる。聡い迅。 ちょっと近づく 「悠一って綺麗な名前だな」 「、どうしたんだ急に」 「迅大隊長は遊ぶって字なんだけど、やっぱ名は体を表すんだな。悠一は、かっこよくて綺麗だ」 「………」 「なんだ?さすがのサイドエフェクトでも見えなかったか?」 「…見えてたからダブルパンチ受けた気分だよ」 「ははっ照れてんのか、案外かわ」 「あーちょっと、その先は言わなくていいから」 ちょっとずつ向こうを忘れて、ちょっとずつこっちに慣れてきて、ちょっとずつ迅を見るようになる___に何かどぎまぎする迅。 突然帰る。 「あれ、第7支部…?」 「___!?___なのか!?」 「陽、太郎…」 「ねえちゃーん!!___がいる!」 「姉ちゃんって、」 「___さん!?っどうして、今までどこ行ってたんですか!」 「わっ、ちょっ、瑠花ちゃん、いた、痛いって!」 ぽかぽかと殴られて久しぶりの痛みを感じた。トリオン体では感じなかった、痛み。 「っ、迅…!」 ああ、なんでだ。心臓も、痛い。 ______は長期行方不明により本部への移動を取り消し。第7支部に再就任。その2日後、死亡。(トリオン体での無謀な戦い方に慣れていたせい) to list |