白い肌に吸いつく。「んっ、」シャワーを浴びたばかりだからか、特に味はしないけれど、柔らかくて気持ちいい。「スガ、」そう呼ぶと耐えるように閉じていた目を開けて、おれを見る。「なに、?」普段爽やかなさらっとした声は、このときばかりは震えて、熱っぽい。「好きだよ」スガは何も言わずにおれにキスをした。 ヴーッ…ヴーッ…ヴーッ…ピッ 「もしもし?…………えー俺んち?…しょうがねぇなー、……ああ、今はスガと一緒。………はあ?スガはお前みたいなのタイプじゃねぇっつのー!おれで我慢しろって!……アハハ!………ん、わかった、じゃあな」 「愛してるよ」 スガが白い腕を伸ばして掴んだのは、自分の服だ。テキパキと着て、何もなかったかのような顔で笑った。 「お邪魔だろうから帰るわ」 「悪いなーあいつワガママでさあ。道、分かる?」 「んーまあ何とかなんべ」 ハハ、とから笑いして立ち上がるスガを、見送るためについてく。靴をきちんと履いて、おれを見上げる。どこか寂しそうな顔をむりやり笑顔にして、口を開いた。 「じゃあ、また」 「うん、スガ、好きだよ」 ぎゅうっと抱きしめる。スガの体はセックスをするときより強ばって、ガチガチの腕が恐る恐るおれの背中に回される。はは、面白い顔。 「おれも、すき、だよ、___」 この傷ついた顔を見るために、あいつと付き合ってるんだってわかったら、お前はどうすんのかな、スガ。 to list |