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女学生探偵 

●女学生探偵
今週末もまたNさんの調子を見るために地元へ帰ってきた。術後の回復は順調で、腹を庇うために前屈みになりつつも結構動けていた。そして女学生探偵シリーズのノベライズをまた布教する私。
女学生探偵シリーズとは10年ほど前のニコニコ動画全盛期で流行った、とあるボカロPさんが投稿した「殺人事件」というシリーズの曲をPさんがノベライズしたもので、つまり曲も小説もその人が書いているという作品群だ。私はずっと小説が欲しかったのだが、知ったのが遅かったこともあり、本もKADOKAWAレーベルのラノベに近い書籍で店頭では全く見つけられず、ついにブックオフオンラインで中古を購入した。電子ならまだ売ってるけど新品の書籍は恐らく無い。戦後の神田を舞台に、元気な女子高校生と意地悪な作家先生(30過ぎ)がイチャつきながら謎を解決していく。曲はたくさんあるがノベライズは二冊だけ。もっと出してもいいのに。※追記:ノベライズは全部で4巻でした。やったね!
小説に登場する古書店主の枯島さんがとにかく素敵なのでNさんにもしっかり勧めてきた。もちろん眼鏡だ。何よりも本を愛し、いつも涼しげな笑顔で主人公の少女を見守っている。年は書いていないが作家先生の後輩なのでアラサーだろう。大学時代は作家先生と二人で各地を巡り、伝承や民俗学的な知識を収集していたらしい。一切の照れもなく「男と女が密通し、情を通わせ、肌を合わせ、体を重ねることだよ」と時折とんでもない台詞をぶち込んでくる以外は物腰柔らかな優しい人である。ちょっと本が手元にないので『肌を合わせ』部分は違うかもしれない。未読の方はぜひ( 'ω')


●蓮華を見てきた
地元から帰るまで時間があったので、駅へ送ってもらう前にNさんと蓮華文化会館(仮)に行ってきた。

私「(ポスターを指差しながら)今日合唱やってるみたいだよほら、いろんな高校が来てるっぽい」

N「ほんとだ。へー、N校(Nさんの母校)にも合唱部なんてあったんだ。あったっけ?」

私「聴きたいけど14時開場じゃ聴けないなぁ」

N「ここで歌ったことはないんだよね」

私「そだね、私が合唱部だった頃はちょうど建て替え工事してたから。大ホールなら成人式で行ったことあるけど。まだバスまで時間あるし、他にどこか行けるとこあるかな」

N「外は寒いよね」

私「蓮華(高校)見てくるか。正門の桜並木あたりなら路駐してても怒られなさそうだし」

N「よし」

私「あ。待って、時間計るわ」

N「なにを?」

私「天子の母親はここ(文化会館)に勤めてる設定なんだよ。台風とか雨風強い時に天子が『高校まで迎えにこいババア』って言うじゃん。そん時に何分くらいかかるか知りたい」

ーーー

私「あれ?こここんな道だったっけ?? 蓮華一中はどこ?」

N(運転中)「この先の裁判所のとこ」

私「じゃその辺が薫の家か。わかりにくい。通学路と思えない道の狭さ」

N「このへんほんと危ないよね、朝夕は特に。で、ここから出るとほら、校門前の小さい店」

私「うわ、今でもあるんだひまわり商店(仮)。やってるっぽい?中におじいさんいるし」

N「ついたー」

私「ついたー!何年ぶりに来たかな。記憶と全然違うじゃんヤバい」
※時間計ってたのをすっかり忘れてる

N「この手前の建物なに?講堂?」

私「なんだろ? 使った覚えないけどな。音楽棟や部活棟はずっと向こうだし。なんて書いてあるか読めないや、車に戻って眼鏡取ってくる」

N「あのーすみません、ここってなんの建物ですか?(正門から出てきた女子生徒数人に尋ねる)」

私「おいおいおい」

N「蓮華会館(仮)だって」

私「ああ!確かにそんな名前だったわ! でも入った記憶ないから資料館になってるのかな?」

N「これw見てよww『身だしなみは心の鏡』って校門に掲げてあるww 毎朝ここくぐってるんじゃないのか てんこw」

私「『は?だからなんですか?』って。きっと心の乱れってのは恋の病なんだよ(適当)」

N「ここのベンチ、前は教職員の喫煙所だったけど今は灰皿ないね」

私「時代だね。あれ、南校舎の三年生昇降口って意外と校舎の端っこにあるんだ。生物部室と近いな…(声聞こえるんじゃ?) 渡り廊下もただの廊下じゃなくてふつうに校舎っぽいし、全然覚えてないもんだな」

N「通ってた君が覚えてないんじゃ私は全然わからんよ、何回かしか来たことないし」

私「今年の文化祭、日程調べて行こうか。そこじゃないと校舎入れないよね」

N「文化祭ってなんか暑い時だったよね。秋にやればいいのに」

私「一応進学校だから秋以降の行事は三年生のために前倒しさせられるんだよ…球技大会も夏だった」

N「うっ。ごめん、トイレ行きたくなってきた」

私「あ。もういいよ、今度またゆっくり来るから」

N「坂下りてセブン行くわ」

私「あいつ(火野)のマンションどのへんだろ」

N「このへん?」

私「坂の上だからあっち?あの茶色のマンションあたり」

N「あれだね、蓮華の街を見下ろせる感じの。ウイスキー片手に夜景を見るんでしょ」

私「高校生ですので…(一応ツッコんでおく)」

ーーー

私「そろそろバスの時間だから駅に行こうかな」

N「はーい(運転) いつも思うけどあの家すごくない?」

私「敷地広い。車で通ってみようよ」

N「ほらほら」

私「家の周りが鉄格子!しかも離れあるじゃん。駅前でこの敷地ってヤバいな」

N「奴(火野)の実家か?」

私「成金ハウスか。立地的にもっと向こうだけど家はいい感じだね。使用人が雁首揃えて待ってんだな。あいつなんて呼ばれてんだろ。坊っちゃんは子供すぎるから名前かな、まぁいいや」


と、そういうわけで今年は蓮華校内に堂々と侵入したいと思う。校舎の写真を撮りまくるのだ。


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