頼りがいのある石田君


みじかーい現パロです。


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最近照子は吹っ切れたのか非常にふてぶてしい。

「三成君お茶いれてきて」

「三成君おせんべ食べたい」

「三成君みかん剥いて」

「三成君みかん食べさせて」

と、よくもまあ色々と何かにつけては注文してくる。
そして私は甲斐甲斐しく照子の世話をするのである。

「名前ドラマが見たいと言っていただろう?借りておいたぞ」

「散歩に行きたいと言っていたな。明日丁度休みが取れた。車を出して遠くに行くか。」

「グラタンが食べたかったのだろう?食べさせてやろう。熱いから気をつけろ。」

注文のひとつひとつに私は歓喜しながら今日も照子に問いかける。
しかし最近照子の我儘が減ってきた。
自分自身の事は自分でやりたい。
至って普通の要望であるはずがそれが私には酷く腹立たしく思えた。

「今日は何がしてほしい?」

「今日は三成君が借りてきたドラマの続きが見たいな」

「そうか。では私はいいのだな?」

「うん。デッキに入れてくれるだけでいいよ。ありがとう。」


私を頼らない照子なんてつまらない。
私を頼らない照子なんていらない。

またどこか、壊さないといけないな。

次はそうだ目にしようか。



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