一日一通
「速水っち!そんなところでなにしてるっスか?」
「あっああ!黄瀬君か!びっくりしたー!」
最近速水っちが変だ。
黒子っちでもないのにすぐに俺に気付いてくれないし、元気がないっス。
周りをみてびくびくすることも多くなったようだしストーカーにでもあってるのかと心配になるっス!
速水っちが元気ないと俺も悲しいし、出来れば速水っちには笑っていてほしいっスから!!
「ちょっと前からいたっスよ!。で、どうしたんスか?」
「ううん!なんでもないよ!心配してくれてありがとう」
今、後ろ手に何か隠した。下駄箱の中にも
ラブレターか、呼び出しなのか。
速水っちはいつもそれが何か教えてくれない。
「嘘!絶対何かあるっス!最近速水っち元気ないっスよ!遠慮しないで俺には何でも言って欲しいっス!」
「うん。ありがとね黄瀬君。何かあったら相談させてほしいな。」
「絶対っスよ!」
やっぱり最後に困ったように笑って去ってしまった。
誰ッスか。速水っちを困らせてるのは。
俺はそんなに頼りにならないッスか?
もやもやした想いを抱えたまま時間は過ぎて行って、
速水っちは日に日にやつれて行くし、家のポストに溜まっていく手紙の量も増えたみたいっス。
ますます心配になっるっス。
さらに月日が過ぎて行って、とうとう学校に来なくなってしまったし、家から出てないみたいッス。
食事の量も減っていったっス。
あまり量も食べてないみたいだし昨日なんかたまたま家にあった菓子パン一個だけだったっスよ!?
このまま黙ってるなんて出来ない。俺が何とかしてあげるっス!
おいしいご飯だっていっぱい差し入れるし、これまでよりもっともっと速水っちの事見守ってあげるっス!
そうすれば速水っちも安心っスよね!
そういえばポストの中に何通も溜まってる手紙の中で、俺が書いた速水っちへの手紙は読んでくれたのかな?
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無自覚ストーカー系男子黄瀬
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