笑う彼女と笑う彼


*注意*
キセキが仲良しです。
バスケやってない。
赤司の前髪ネタ
赤司様が爆笑される惨事
何でも許せる人向け





その日私は家でそれはもう堕落しきっただらしのない時間を過ごしていたはずだった。
寝て起きて二度寝して起きてまた寝て、
そんな私の幸せ計画をぶち壊したのは青峰だった。
送られてきたメールを見てみれば、あのカラフルな集団で集まっているらしく、「面白いものを見せてやるか来い」とマジバに呼び出された。


八割のダルさと二割の好奇心で向かった私を待ち受けていたのは、何かがおかしい赤司だった。

「あっ……あおっ青峰!あれ……!ブフッ」

そう、前髪が短く短く切り取られているのである。
どうしちゃったんだそれは。
鏡を見ないで自分で切ろうとしちゃったのかい。
あの赤司君が!!

そう、これは止められなかった。
なるべくしてなった運命なのだ。
私は思いっきり爆笑した。
これでもかというくらい笑い、咳き込み、涙を流し、それはもう死ぬんじゃないかというくらい笑った。
自分の頭の中に流れる切り取った時の想像や妄想が余計に笑いを増長させ、青峰がドン引きして無表情になる位笑った。

「あかっ……ふふっ!!あっだめだこれあはははははっどうしたのっそれっ…!ぶふっ!」

「なにか問題でもあるのか。僕の顔を凝視するな。なにかついているとでもいうのか。」

問題大ありだよ
そんな僕は当然だ。みたいな顔されると余計笑えてくる
なんだその誇らしげな顔は。やめろ。わらいがとまらなく……

「なにがそんなに面白いのか、僕も最近笑いに餓えていてね。教えてくれるよね?照子?」

大丈夫だよ赤司君。今も君は十分綺麗に笑えてるよ。

「ああ違うんですごめんなさい面白くないです何でもないです」

「どうしてだ?あんなに爆笑していたじゃないか。」

「いえ本当に……ふふっ……あ」

「照子。」

それはさっきより数倍綺麗な笑みを湛えた赤司君の姿が。

「ゴメンナサイ」


そして私はこの日、人生で最も美しい土下座をして見せた。


よく赤司っちと付き合えるッスねー。

女はよくわからないのだよ。

むしろ何故赤司君が速水さんと付き合ったのか。

知るかそんなもん。


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