噛み癖のある石田君


現パロ。


石田君は噛み癖があるらしい。

当たり前にストローは噛むし箸も噛む。
爪だって噛むし、挙句の果てには人の事も噛むのだから仕方がない。

「照子。」

石田君はなんともいえぬ表情で懇願してくる。

「いいよ。」

一言そう告げると石田君はぱぁっと顔を明るくして噛みついてくる。
石田君は特に首がお気に入りらしい。

最初こそ、手や足など様々なところに噛み付くが、最終的にはいつも首を噛んでいる。
恍惚とした表情で、照子っ!照子っ!と私の名前を何度も何度も呼びながら満足するまでやめないのだ。

「石田君石田君」

反応したのは視線だけでそれもすぐにふいっと逸らされてしまった。
よほど噛むのに夢中らしい。

しばらくして石田君は満足したようで、自分がつけた噛み跡をまじまじと見つめていた。

「ねえ石田君」

「なんだ」

「どうしてそんなに噛みたがるの?」

「しらん」

「そっか」

「石田君。すきだよ。」

「そうか」

そういって石田君はまた私の名前を呼びながら噛み付いてきた

(噛んだ数だけ愛してるって)


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