藤君と
ああ、めんどくさい。
アシタバも美作も課題やってくんね―し。
とりあえず課題のメモを見た。
「うげ。これ調べモンじゃねーか。
だからあいつらいつも以上に拒否してたのか・・・。」
めんどくさいとまた一言呟いて俺は図書室に向かった。
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「おっ!速水じゃねーか。なにしてんだこんな所で。」
やべー。俺顔赤くねーか?
半年前同じクラスになった速水。
あんときはほんっと嬉しかった。
嬉しすぎてその日家の手伝いをしてデコに泣かれた気がする。
「とっ図書委員なんです。藤君は?」
あ、可愛い・・。小動物みて―。
「ああ、俺は昨日出た課題のやつ、あれ調べ物だし。
メンドクセーけど。」
「そうなんだ。」
「なあ速水。なんかいいのねーの?」
資料を俺の為に(此処重要)持ってくる為に小走りする速水。
・・・・・・・持ち帰りてー。変態っぽいな俺。
「これだったら・・・。」
「おっ。ありがとな。」
資料を受けとる。
いっいま・・・手っ・・・・・。
ヤバイ!今俺ヤバイ!
俺は撫でたい欲求が抑えられなくて
とりあえず頭を撫でた。
あくまでもなんでもない風にだぞ。何でもない風に。
「ちょっ・・・・・・あの・・・そっ・・・」
「?おっおい速水!?どうした?!」
片思い×2の苦悩
(おい!なんであいつら俺を差し置いて青春してんだよ!!)(落ち着いてよみっちゃん。僕と青春すればいいじゃない。)((え?)・・・・・・それにしても藤君すっごいいい笑顔なんだけど。)
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