長門さんと


「あ。」

本を取ろうとしたら、長門さんと手が。

「あ、長門さんどうぞ。」

長門さんはコクっと小さく頷いて別の棚に行ってしまいました。
最初は無口な長門さんは少し近寄り難い雰囲気で話しかけにくかったけど、良く長門さんは図書室を利用して下さるので今ではちょっとした仲良しさんです。

今日も聞いてしまいましょうか。オススメの本。

長門さんは本を持ってカウンターに行ってしまいました。
私もカウンターに行かなくては。

「長門さん。今日はオススメの本はありますか?」

すると長門さんはまるで予測していたかのようにスッと本を差し出して

「オススメの本・・・。この本はあなたに合っていると思う。」

と言って下さいました。

「長門さん。これどうぞ。」

「?」

「栞です。いつも図書室に来てくれてオススメの本を教えてくれるお礼です。
私、長門さんに教えてもらってばかりなので。」 

「・・・そう。」

長門さんはそういうと少しだけ嬉しそうな表情で大量の本を持って図書室から出ていきました。

いつもありがとう

(よう長門。その栞どうしたんだ?)(・・・速水照子に貰った。)(そうか。良かったな。)(コクン。)


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