赤司君とお別れ
「あのね青峰君。もう私に話しかけないで欲しいの。いままで友達でいてくれてありがとう。」
突然そんなことを言われてやっぱりかと思った反面聞きたくなかったセリフを聞いた俺は少しだけ苦い顔をした
「やっとまともに話してくれたかと思えばなんでそんなこと言うんだよ。俺がなんかしたのかよ」
「ううん。そんなことないよ。でもね、赤司くんが青峰くんのといちゃ駄目っていうの。だから話しかけないで欲しいの」
「お前は」
「?」
「お前はどうなんだよ。お前はもう俺と話もしたくねぇってのか」
「そんなわけないよ。青峰くんとおしゃべりするの楽しいもん。」
「じゃあ関係ねーよ。俺がお前に話しかけるのを止める理由もねえ。」
「駄目だよ。赤司くんが何をするかわからないから。」
「は?」
青峰君の目が大きく開く
「いつもそうなの。友達を作る度に赤司くんが手を回してみんな離れていくんだよ。まったくもう。」
青峰はあの釘を刺された時の赤司の冷たい目を思い出した。
あの目に今まで速水と友達だったやつは逆らえなかったんだろうか。
「なんでそこまでわかってんのに赤司と離れないんだよ……あいつがお前に何してんのかわかってんのか?」
「もちろん。なんで一緒にいるんだろうね、私達」
「お前……おかしいぞ…」
「おかしい?」
「そっか」
「赤司くんが好きだって気付いた頃からきっと私は知らない内におかしくなってたんだね。」
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