赤司君と害虫


「青峰。いい加減照子にちょっかいをかけるのはやめてくれないか」

とても冷ややかで背筋が寒くなるような目だった。
逆らう気なんか微塵も起きないような、そんな目。

「うるせえ。俺とあいつがどうしたって関係ないだろ」

「いいや駄目だ。僕は照子をお前なんかよりずっとずっと前から見てるんだ。お前みたいな害虫を照子につけさせるものか」

「害虫だぁ?俺からしたらよっぽどお前のほうが害虫だぜ。
あいつに寄ってくる人間を今みたいに全部邪魔してるんだろ?可哀想だぜ」

「うるさい。照子がいいって言ってるんだ勝手な憶測で物を言うな」

「どうだか。嫌って言えなかっただけじゃねーか?今までお前が追い払った奴らみたいによ」



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