すうぃーとすうぃーと | ナノ
駆け落ちいちごジャム おまけ


「竜崎ー。…そのケーキ食べたい。」


「…いいですよ。」


ちゅっ、ぺろっ、
ぴちゃぴちゃ、ちゅ、ちゅぱ

大きなモニターの前で
椅子に乗って寝転がった2人の姿は
背もたれの存在により見えなくなる。
「真幸の捜査本部への出入りを認めなければ
捜査本部へは帰りません」という取引は
世界の切り札Lの頭脳を失うか、
命懸けの事件の本部に似合わない
甘ったるい空気の流れる職場で働くかの選択であった。

もちろんLの頭脳がなければ
この事件の解決には絶対に及ばないので
長く悩むことはなかったが
泣く泣く後者を選択することとなった。

しかしながら
一つ屋根の下、はおろか
他の人間と同じ部屋にいる男女2人が
そのような行為の一歩手前、というか
それを思わせる行為を人前でするのはどうなのだろうか
現代の若者は乱れていると言うが
私の発言も古臭い考えだと一蹴にされてしまうのだろうか。
いやしかし
「私達欲に正直になることにしたんです」
と一言で言ったにしても
いささかやり過ぎではないのだろうか…
いやしかし………



「何か…慣れましたね。」


「…うむ。」














END



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