私はマルコ隊長が好き。けど、彼は私の事なんて好きじゃない。私を避ける時は必ず笑うから。
『マルコ隊長、明日一緒に街に行きませんか?』
「ん、あぁ…悪いよい。ちょっと用事があるんだい」
ほら、笑った。彼は私の事、扱いずらい女。きっとそう思ってる。悲しいけどこれは事実。だけど、めげない。好きだから。
次の日、私は1人で街をブラブラと歩いた。必要な物は揃えたし、服も買った。そろそろ戻ろうと帰路についた時、聞き覚えのある声が二つ。
そっと、路地裏を覗くとマルコ隊長とこの船で一番美人だと噂されるナースが寄り添っていた。
ズキリと疼く心を無視して船に戻った。
夕飯にも手を付けず部屋に籠った私だったが流石に喉が渇いてしまった。広い食堂に光を灯しコップに水を注ぎ部屋に戻ろと後ろを振り返るとマルコ隊長が丁度食堂に足を踏み入れた。
「まだ、起きてたのかい?」
『はい、ちょっと眠れなくて』
「そうかい。それじゃ、おやすみ」
そう言ってマルコ隊長はまた笑った。
貴方は笑顔で拒絶する
嫌いなら優しくしないでっ