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翌日事件の話の取り調べの為公安局に再び赴いていた
昨日の対応が悪かったと思ったのか
家に宜野座さんが運転する車がやってきた

「おはようございます宜野座さん」

「おはようございます苗字さん」

後ろの座席に座り一様シートベルトを締めた
無言の車内に私の気まずさは増す

そういえば・・・

宜野座さんが呟いた声に窓の外をぼんやり見ていた
私は運転席に視線を移した

「今回の事件のおかげで1週間図書館は
休館することになったそうだな」

「はいまるまる1週間休みを頂きました」

「・・・そうか」

何か言いたげだが迷っているのかそれ以降公安局の
刑事課に辿りつくまで口を開くことはなかった

「名前ちゃん昨日は男たちがごめんなさいねぇ」

刑事課に辿りつくと昨日私を徹底的に調べた
金髪美人の唐之杜さんが迎えてくれた

「いえ、まぁ疑われたのは悲しいですが」

そう言うと昨日会った3人はそれぞれ表面上は
気まずそうな顔をしたどうせ悪いとも思っても
いないのだろう警察とはそういうものだ

「今日は男たちじゃ駄目ねぇ弥生に話すといいわ」

「弥生さんとは・・・」

「私よ」

部屋の奥でキーボードを打っていた
女性が近付いてきた

「私は六合塚 弥生よろしく」

「私は苗字 名前です」

「早速だけど事件の話を聞かせてもらうわ
場所を移しましょう」

「はい」

六合塚さんに先導されるまま一つの個室に入る
どうせ個室でも皆に聞かれてはいるのだろうが
殺人犯でもない私には関係ないことだ
とりあえず根掘り葉掘り聞かれ投げかけられる質問に
覚えていることを全て話す1時間程喋った後もう
質問はないようで何か思い出したらと連絡を交換した

その後また宜野座さんの車で送ってもらい私は
長い休みをどう過ごすかそれを悩みつつ家に戻った




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