精霊の湖 1/13





海の近くの大きな港町私達は
その狭くて細かい裏路地を歩いていた

「それにしても…
この街絶対迷うでしょ…」

実質私もトールのオーラが無かったら
サーカスがある所まで辿りつかないんだろうに
そこから数分後路地の奥の奥
街の外れの空き地にテントを見つけた

「…あれってハーキャットと…」

Mr.タイニー…

「おぉこのタイミングで君が帰って来るとはな
中々の運の持ち主ではないかハーキャット」

うん、何かいつも通り悪だくみ
してるような感じでニヤニヤしだした

「なっラナは
関係ないではないですか?!
これは俺一人の問題のはず」

まぁ確かにこれはハーキャットの問題だけどね…

「ハーキャットこの格好のままで
いいんだったら着いて行くよ」

がっつり旅向きの服と持ち物だから
これが本来一番なんだろうけどね

「しかしラナは旅が…」

「ハーキャット、私は自分を信じてるから
気にしなくてもいいよ」

て言うか私が行った方が
ハーキャットも楽だしね

「さぁ覚悟はできているのかね?
万が一死ぬようなことがあれば
君はスティーブと戦えず一族が滅びるかもしれない
そのような危険をおかしてまで、
助けねばならぬ友なのか?」

そりゃそうでしょ…
だって旦那を守るのが妻の務めだからね

「はい勿論です」

それだけ言うとタイニーは満足したのか
アーチ型の門を地面から出した
門は赤く輝いていて一瞬頭に目がぁああ
とか言うロリコンの声が横切ったけど
脳みその端に追いやって

何だか文句を言っている
ハーキャットがタイニーに門に押し込まれた後

カーダにアイコンタクトで了承を取って
笑いあってからハーキャットの後を追うように
一緒に門に入った




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