黄昏のハンター 1/17





カーダの叙任式から6年
その間に色々な事があった

大事件と言えば
私とカーダに子供が出来た

もしかして出来るんじゃないか
と思って子作りに勤しんだ結果

可愛い男の子が生まれた訳だ

妊娠した頃(4年前)には
元帥達とカーダの配慮で
異質体質って事にしてくれた

「ダレン、サイラッシュ小父さんの
髪の毛強く引っ張っちゃ
駄目でしょー?」

「何で?ママ」

「小父さんの髪の毛
イタイイタイって言ってるからだよ
ダレンも転んだら痛いでしょ?」

「うんイタイ!!」

最近転んで
出来た痣を思い出して
ダレンが摩った

「じゃママと約束
自分がやられて嫌だなぁ
って思うことは
やっちゃ駄目
偉いダレンなら出来るかな?」

「うん!!出来る」

指きりをして約束してから
ダレンを抱き上げた

子供が出来て男の子
が出来たって分かった
瞬間つけたいと思った
名前がダレンだった

「小父さん小父さん
って失礼な…」

「80以上の人間が
小父さんじゃなかったら
誰を小父さんって言うの…?
サイラッシュ」

サイラッシュはもう俺もそんな
歳か…とか言って
机に突っ伏した

「ラナ、ダレン
お待たせ…サイラッシュは
どうしたんだ?」

「カーダお疲れ様
小父さん呼ばわり
される歳ってのを
感じて落ち込んでるだけだよ」

「サイラッシュは一人身だからな」

「サイラッシュかっこいいんだから
可愛い女の子
捕まえてこればいいのに?」

サイラッシュは何か凄い諦めた顔で

「いいんですまだ私は
バンパイアにしては若いんですから」

とか言って去っていった

「それじゃご飯食べに行こうか」

とりあえずカーダに
ダレンを受け渡して
三人でご飯を食べに
広間に行った

カーダが死んでないから
傷のある者の戦はまだ
始まっていない

まぁ言ってそこまでは
忙しくはないんだけど
忙しい時もある

カーダとの約束は
どんなに忙しくても
時間を作って一緒に
1食はご飯を食べる事

1食も食べれない程
忙しい時にご飯を
食べないなんて
体に悪すぎる

「ダレン、スープの器を
持って飲むんだ
その方が安定するから」

「うん」

ダレンは意外と
カーダの言う事は
大体よく聞く

やっぱり小さいながら
パパが偉い人って事は
分かってるみたいだ

そんなこんなな4歳のダレンを
寝かしつけた後
久しぶりにハーキャットの
部屋を訪ねた所から話は始まる



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