ﾊﾞﾝﾊﾟｲｱの運命 1/8
うん…
何でこうなった…?!
うぇ口に水入って来やがった…
くそっ学校のﾌﾟｰﾙで誰にも
気付かれずに足つって
溺れかけたけど一人で
誰の力も借りずに
端まで手で泳ぎ切った
私を舐めんなよ
とりあえず空気を吸うために
水面から上に顔を出した
私は今永久の航海の間に
流されてる訳で…
そしてｶｰﾀﾞも
後ろから流れてきている
そもそも流される前
何故か知らないけど
ﾊﾞﾝﾊﾟﾆｰｽﾞの血を飲んだっぽい
狼が私に襲いかかって来て
逃げた私が足を滑らせたのが
悪いんだ…
いや正しくは狼が
悪いんじゃないか…?
うんまぁｶｰﾀﾞは私を追って
飛び込んでくれて現状に至る訳だ
うん私はやっぱり流される
運命だったのか…orz
流される 流される
もう何分流されたか分からない
何とか流れが緩まった所で
まだ続けて流れて行きそうだった
ｶｰﾀﾞを何とか受け止めた
「ｶｰﾀﾞ…大丈夫…?」
「あぁ何とか…」
体が大きいから中々
空気を吸う時が少なかった
みたいで必死に
空気を肺に入れていた
「もうひと踏ん張り
頑張らないとね…」
ｶｰﾀﾞが思いっきり
苦笑いしてたけど
私は思い切って
流れに乗り始めた
…苦しい……
……痛い……
…暗い…怖い
もう冷たいって
感覚が無くなった頃
私は飛んだ
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