バンパイア・マウンテン 14/23





とりあえずラーテン達が
身なりを整え始めたから
私も一様整える

一通り整えた後
ラーテンが木製の扉をノックした

その瞬間ゆっくり扉が
開いて私は一瞬
ムスカ気分を味わった
所謂目がぁあああ
って奴だ

洞窟の中から
いきなり松明の光だ
もうあれだあの変態ロリコン
の気分をここで味わうとは
私は思わなかった

「名をなのれ」

声を張り上げた衛兵を
細目で見ながら

ラーテンから順番に名をなのった

「我が名は、ラナ・シャン
総会に出席すべく
参上つかまつった」

その後何とかハーキャットも
とぎれとぎれ名を名乗った

「ラーテン・クレプスリーは
入城を許可する
ガブナー・パールも許可する
しかし残りの二名は…」

その瞬間槍を突き付けられた
やめてくれよ私は
先端恐怖症なんだ

「この者達は旅のつれであります
この少女は我が輩の手下でして
半バンパイアであります」

「この者の身分を保障するか?」

「はい致します」

「ならばラナ・シャンは
入城を許可しよう」

その瞬間私に
突き付けられていた槍は
ハーキャット一人に向けられた

「しかし、この者は
バンパイアではない
総会になんの用が
あるというのだ?」

まぁ言って魂は
バンパイアだけどね

ラーテンが何やかんや
説明してやっと
ハーキャットに向けられていた
槍も降ろされて

私達は中へ通されて
ようやく私達の
バンパイア・マウンテンへの
旅は終りを告げた



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