バンパイア・マウンテン 13/23





1週間後無事に私達は
バンパイアマウンテンに到着した

「やっとこれで何とか
安眠が出来そう…」

ベットとか棺のありがたみが
物凄く分かった旅だった…

ガブナーもラーテンもルンルンで
何だか二人供可愛く見えた

「それじゃぁストリーク達
また会おうね」

全員とわふわふしてから
お別れした

もし私があれに流された
時にまた会えるんだろう…
出来れば流されたくないけど

内部に通じる横穴の所まで
何やかんやあって15分

「ふぅ…」

あらためて下を見ると
切り立った崖で
高所恐怖症の私は
ラーテンの背中にひっついた

「こらラナそんなに
ひっつくな動き難いであろう」

「私、高所恐怖症
なのだよラーテン」

「…しかしここはもう
下が見えん所だから
大丈夫であろう」

確かに少し歩いたから
もう下は見えなくなっていた

「光るコケか…」

ラーテンにくっついてたから
あんまり気付かなかったけど
いつの間にか光るコケが
所々にあった

なんかコケ観ると前世の
学校の地味な草取りの
時に鎌持たされたから
地味に剥がしてた記憶を
思い出す

何か楽しかったんだよねー
あの地味なコケ剥がし

少し歩いたら落盤してて
私達は急いで別の道を
探す事になった

ラーテンは太陽の恐怖と
闘ってたけど
私は高さの
恐怖と闘っていた

太陽が昇る数分前
何とか次の横穴を見つけて
中に入って数時間歩き続けた
結果途中で休憩する事になった

座ってマダムに餌をあげて
いたらコソコソとクモがやって来た

マダムに興味深々みたいだったけど
マダムと言えば人間で例えると
沢尻エリカみたいな態度で
座ったままじっとしていた

(フフツマダムもう少し遊んで
あげてもいいんじゃないの?)

(あんなクモ私には
興味はないわ)

やっぱり興味はないみたいだった

「ラナは蜘蛛と話しが
出来るみたいだなラーテン」

「あぁラナは
他に蛇とも話せるぞ」

とりあえずマダムを
鞄の中に戻して
私の話しをしていた
円の中に戻った

「狼とは話せなかった
けどねー」

まぁ吠えてた奴の
意味とかは分かったけど
あの子達はあんまり
多くを語らない
ってのもあるけどね

「それにしても
凄ぇな初めて見たぜ
蜘蛛と喋れる奴なんて」

頭をがしがし撫でられて
少し何だかうれしい
気分になった

それから数時間
寝てまた私達は
歩きだして

気が遠くなる程
歩き続けた末やっと
大きな木製の扉の前に
辿り着いた




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