バンパイア・マウンテン 10/23





私は今次の中継所に居る

話を先昇ると
あのバンパニーズの
痕跡を見つけた所から
何時もなら5・6時間
かかる道程を2時間で
歩いた末現在の
中継所にたどり着いた

ラーテン達が話し合った後
二人とストリークは偵察に
出て行った

「ルディこっちにおいで」

忘れていたけど
ダレンが名前を付けた
オオカミがもう一匹いた

「お前はルドルフみたぃに
赤い鼻になるからルディだね」

撫でまわしながら
ルディに話しかける

ルドルフと言ったら
シャンタのルドルフは食べられた
らしいけどどうなったんだろう
まぁ私は考えないでおこう

そういえば
私もシャンタにあったんだけど
まぁあれだ私の場合は
家族団欒してたビデオとか
じゃなくて

1冊の本だった
中を見たら私の死後の
前世での私に関る
全ての人の事を
書かれていた

1度見るとそのページは
消えて続きが読める
仕組みの魔法がかった
1冊だった

やっぱり前世の事が
私は1番気になって
いたのかもしれない

ちなみに前世では
ダレンシャンの映画が公開中
らしい

私の親友だった優美が
映画館の試写会の
試写会を見に行ったって
奴を私が見た訳だ…

ずりぃなあいつ…
私がダレン・シャンをあいつに
教えてやったのに!!

まぁその話は置いといて

その日は何も手がかりが
見つからなくて
ラーテン達は完全に
意気消沈していて

昼間ぐっすり寝てから
またラーテン達は偵察に出て行った

「さて今日は熊さんが
襲ってくる日か」

とりあえず木の近くに罠を
何個か作って
私達は木の上に上った

勿論ルディの安全を兼ねて
ルディは女のオオカミ、
個人的命名の
“フユ”に預けて来た
ちなみに木は折れないか
何度か確認して
一番太い幹の木を選んだ

少しそこに居ると
少しずつ近づいて来る
音に集中する

その瞬間何故か熊が
運悪く猟から帰って来た
リトルピープル達を襲った

「レフティこっち」

幸い…?レフティは襲われなかった
から罠の場所を言いながら
こっちに呼び寄せて
私が用意しといた
木の槍を持たせた

「さて…罠に
かかるといいけど」

襲われたリトルピープルに
は悪いけどもう
グシャグシャで助けられない

それで満足したのか
一度遠吠えをしてから
こっちに走って来て…

罠にはまった

「うん…こんなに簡単に
はまるとは…」

落とし穴の中には無数の槍
それにぐっさり刺さった
熊を私は呆然と見た

とりあえずラーテン達が来て
他の罠にはまっちゃ
大変な事になるから
とりあえず他の罠は
丁寧に1個も残さず撤去した

熊の声を聞いて飛んできた
オオカミ達とわさわさしてから

レフティに話しかけた

「レフティ御免ね
仲間はどうする…?
埋めてあげようか…?」

レフティは首をふったけど
何か思い立ったみたいで

ぽつりぽつりと

「わたしの…名前は…
レフティ…では…ない
ハーキャット…ハーキャット・マルズ…だ」

って言いだして
私はものすごく
知ってるよって言いたくなった



- 67 -


【BACK】


人気急上昇中のBL小説
BL小説 BLove
- ナノ -