バンパイア・マウンテン 9/23





【狼】

イヌ科の哺乳類
視覚、聴覚、嗅覚が鋭く
一日に4・5km走る事があり
狩りでは専ら小動物を
狙うが、時にはチームを
組んで大きな獲物を
狙う事がある
時により母性本能が働き
人間の赤ん坊を育てる事もある

持ってる本と私の
記憶を含めて
オオカミは大体こんな感じだ

オオカミの人間の子育て
ってのは前世で知ってて
まぁその中で育った人間で
人間に保護された人達は
大体は短命らしい

何という豆知識(←

雲のない
しんしんと冷える晩
私達はうっそうと
生い茂ったイバラの
茂みにさしかかった

「これを通り抜ける訳か…」

たしかここで皆服を脱ぐのか…
まぁ別にサラシしてるし
いいんだけどね

1番最初に脱ぎ終わった
ガブナーを見てラーテンが
大爆笑する姿を見て
私も大爆笑した

だってねぇ…

「象さんパンツってwww」

「いや…そのプレゼントでさ」

フフ、番外編で
貰った奴だよねー
確か何かこのパンツを
見る旅に嫌な趣味な
女だったなぁって
嫌いになって欲しい
とかだったっけ…?

まぁ番外編だったから
何回も見なかったから
うろ覚えだ

「さて私も脱ぐか」

ラーテンは紳士だから
私を直視してこなかった
けどガブナーは何か
直視して来た

「ガブナー何か目がエロい」

「あぁ悪ぃな
思ったより胸(殴」

胸とかうんぬん言った
瞬間ラーテンの手によって
ガブナーは吹っ飛んだ

「おぃラーテン痛てぇじゃねぇか」

「我が輩の弟子を
そんな不埒な目で
見るな馬鹿者…」

niceラーテン流石紳士

「ありがと、ラーテン」

「あぁ」

思いっきり背中を
見せられて返事をして来た

「ラーテンお前…
昔はもっとあれだったろ」

とか何とか言ってる
ガブナーをラーテンが一括して
とりあえず身体に
変な匂いがする
ローションを塗った

勿論あれだ自分でだ
でもローションってなんか
エロくね?

そんな感じにイバラの道
を進んで行った訳だが
レフティ達にラーテンが
先に行けって命令して
痛みをこらえて黙々と
先に行く二人を見て
かわいそうになった

途中とげが光るイバラの
列をまたいだとたん

ラーテンが立ち止ったから
私も立ち止って前を見る

「バンパニーズの血の匂い…」

足元で落ち着かない
ストリーク達をなだめながら
やっぱり話が進んでる
んだと改めて実感した



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