バンパイア・マウンテン 7/23





水筒を水につけて
水を満タンにしてから
水筒を引き上げる

「さてこんなもんか」

持ってきた水筒全部に
水を入れ終えて
立ち上がろうとした
瞬間湿気を含んだ白い
息が向こう岸から
ただよってきた

…普通に考えて
ストリーク…

前世で飼ってた
わんこを思い出して
おいでって仕草をしたら
ストリークは私の胸に飛び込んできた

「フフ、あの子みたい」

ワフワフしてるとふと何か
思ったのかストリークは遠吠えした

「これが貴方の家族?」

一声だけ吠えたストリークを見つつ
向こう岸に居る
ストリークの家族をみて
何だか頬が緩んだ

屈んでストリークの
お腹を見たら思った通り
真ん中に真黒な毛の筋があった

英語で筋が
ストリークって言うから
ストリークって名前にしたんだっけ

「えっとストリークって
呼んでもいいかな?」

1回だけストリークが吠えて
返事をしてくれた
私はオオカミとは
話せないみたいだ

やっぱり動物によって
向き不向きがあるんだねー

とりあえず寒いし
ストリーク一家を連れて
ラーテン達の元に戻ると
ラーテンとガブナーはシカの毛布に
くるまって顔だけ出して
寝ていた

寝ている姿を見て
私は正直腹筋崩壊しそうになった

だって…ねぇwww
流石にあれは笑える
何か世界一醜い
赤ん坊とかに見えるwww

一通り爆笑して
とりあえずレフティ達に
近づいて行った

「レフティ達、この子達は
私の友達だから二人とも
食べちゃ駄目だよ」

って話したら
二人は了解したみたいで
うなずいた

「さて寝るか」

その日はストリーク達に
温めて貰って寝て
この旅の中で
一番快適な夜を過ごした



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