奇怪なサーカス 1/18





無難な人生を生きて来たと思う
昔から旅行やら美味しいものを
食べさせて貰って
冷凍食品を食べれないとか
その位のちょっとした箱入り娘

第一希望に落ちた割には
第二希望の学校の方に満足してたし

クラスでも浮いてる訳でもなく
時期放送部部長と言う座が
来年に迫っていた時だった

放送部の文化祭の練習が終わって
たまたま私は一人で帰ってて

たまたまライトの壊れた車が角を
曲がろうとしてそれに気付かなかった
トラックがその車を避ける為に
私の方向に向かって来た訳だ

あぁ死ぬ…そう思った瞬間
何故か落ち着いていた

強いて言うなら死と言うもの
に対して怖いと思った事が
なかったのかもしれない

なぜか全てがスローに見えた

ふと私が大好きだった小説の
ダレンシャンの死て尚
勝利の栄冠に輝かんことを
と言う言葉が脳内に流れた

そうだせっかく最後なら
この言葉を…

「死て尚勝利の栄冠に輝かんことを」

言い終わった瞬間強い衝撃を受けた

そして次に視界が開いたのは



私が生まれ変わった時だった




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