バンパイア・マウンテン 6/23





「それより…ガブナー
今は大事な時だから
ふざけるのは無しだよ」

「…チッばれてたか…」

洞窟の外に居た
ガブナーが私たちに
近づいてきた瞬間
状況は察知したようで
私を背後に回した

「これは…
バンパイアの血だなラーテン」

「あぁ」

その後二人であーだこーだ
言っててはっきり
決まらなかったけど

どうやら私たちは
ここで泊まれないようだ

ラーテンの後を着いて
洞窟を出た

その日は少し歩いて
輪のように広がった
森の真ん中に野宿
する事になった

吹きさらしだけど
まぁ昼でも日は
あたらなそうだし
木に囲まれてるから
風が来なくてちょうどいい

目立たないように
いつもは外で火をおこさないけど
この日ばかりはたき火を囲んだ

「あレフティお帰り」

レフティ達が鹿を持って帰って来た
今日は鹿肉が食べれそうだ

「おぃラーテンなんで
こいつらが居るんだ?」

「ミスター・タイニーがどうしても
つれていけと言うものでな」

ラーテンはまだ
質問しようとしてる
ガブナーを手で制して

「この件は後だ
まず腹をみたして、
殺された仲間の事
を考えよう」

とだけ言って
3人でレフティに貰った
鹿肉を食べた

「俺は…嬢ちゃんを
元帥達に引き合わせる気
だと思ったからさ…
だからお前のオーラを
探して追って来たんだ
わざわざ150kmも南から
ここまで来たんだぜ?
ひとりで旅するのも
つまらねぇしな」

ガブナー…
お前…おっさんの癖に…
寂しいとか…

そいやよく考えると
ダレン達は男だらけの
旅してた訳か…

むさ苦しいな
その後昔話に
花をさかせていて
適当に聞いてたら

「ところでラナ
お前はどうしてたんだ?」

とかいきなり振られて
ちょっとびっくりした

「んーラーテンの世話とか
ラーテンからかったりとか
色々だよ」

「こんな気むずかしい奴
と一緒に居て気がめいらないか」

うーん言って私
おっさん好きだし
ダレンシャンの中では
好きなキャラだったからねー

「んーそんな事ないけど
まぁ何とかやってるよ」

「ところでラナ
最後の仕上げをする気は
あるのかい?」

その質問か…

「まだ体が子供のままだからねー
もうちょこっと体がしっかり
してからでいいんじゃないのー」

まぁこのままの姿でもいいけどね

「ふむ、それはいずれ時が
解決してくれるわい」

「まぁ私は気にしてないしねー」

ガブナーがちょっと
確かに後ちょっと
胸があった方が…
とかブツブツ言ってて

私が水を汲みに行った
間に殴られていたなんて
私は知らない



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