若きバンパイア 22/26





舞台が始まった
ちなみに今私が居るのは舞台裏
もう既にラーテンは舞台に立っている

ラーテンが合図をして来たら私が
舞台に笛を吹きながら上がる訳だ

(ラナ頑張ってね)

(ありがとうトラスカ行ってきます)

とりあえず吹きながら
二階から飛び降りる

勿論半バンパイアの私としては
楽勝だったりするから
無事着地した

ちなみにマントをしているので
落ちる姿は結構綺麗な訳だ

「只今舞い降りましたのは
我が輩の弟子であります」

「先ほどお見せしたように
マダムはとても危険であります
くれぐれも大きな音を
たてぬよう・・・」

「我が輩も弟子も
狙われてしまいますからな
勿論その後は・・・」

一瞬会場全体がみじろいた
けど緊張した空気が流れた

そりゃ主を無くしたマダム程
危険な物は無いさ(フッ

さて

(マダム行くよ)

(いいわよ)

マダムは順調に過程を
済ませて行って次の工程で
檻に戻る事になっている

(3・2・1)

そして順調にマダムが檻に
戻った瞬間舞台裏から
鼠がなだれ込んで来た

はっ?!こんなの予定して
ないよね?! とりあえず
対処すべく私が走って
笛を吹きながら観客出口に
向かう鼠も付いて来て
さながらディズニーの
3Dの奴みたいだ

生前見た事ないけどねぇ

何とか少し離れた森の奥に
鼠達を放して舞台裏に戻った

「ラーテン・・・あれは・・・」

「お前の笛の音に呼び寄せ
られたようだなしかしながら
非常に盛り上がりを見せたぞ」

「それはよかった・・・
それにしても疲れたorz」

まぁ盛り上がったならいっか

「そういえばこんな物が
売り出されていたが・・・」

・・・私の笛吹き人形?
いやなんかねクリスマスケーキ
の上に乗ってそうな
可愛い系の奴だけどね

「あえて突っ込まない事にする」

「それもよいだろう」

それにしても色々準備してて
何も食べてないから
とりあえずお腹減った

「ラーテン・・・シチューでも作るか・・・」

「そうだな我が輩も腹が減った」

とりあえず厨房から材料を貰って
ちゃちゃっとシチューを作った

「ふぅ我ながら美味い」

「うむ確かに美味いな」

結構体力使っちゃったから
血が足りない感じがする

「ラーテン・・・そろそろ
血飲みに行かない?」

「うむ、今日は
疲れたからな行っとくか」

さながら酒飲みの二人だ



- 40 -


【BACK】


「#オリジナル」のBL小説を読む
BL小説 BLove
- ナノ -