若きﾊﾞﾝﾊﾟｲｱ 14/26
蛇に睨まれた蛙
ってのはこういうのを
いうんだろうね
でもｴﾌﾞﾗの場合
蛇蛇になっちゃうから
ﾅﾒｸｼﾞに狙われた蛇とでも
言っておこうか
なんかそんな感じの
三すくみって奴
あった気がする
まぁいいや
「ｴﾌﾞﾗ？大丈夫？」
とりあえず
返事しないで
震えてるｴﾌﾞﾗを
お姫様だっこして（←
うんﾊﾞﾝﾊﾟｲｱになって
力が付いたんだよね
そうそう話がづれた
お姫様だっこしてﾃﾝﾄに戻った
時間が経つにつれて
ｴﾌﾞﾗは落ち着いてきたけど
まだ小刻みに震えてた
「それでｴﾌﾞﾗ大丈夫？」
「うんさっきよりは…」
「何でそんなにあの人に…？」
まぁ知ってる訳だけど
話の流れと私が知るはずも無い
事も考慮してあえて聞く
「あいつの名前はﾐｽﾀｰ･ﾀｲﾆｰ
って言うんだ…
それで周りに居た小さい人達が
ﾘﾄﾙﾋﾟｰﾌﾟﾙって言うんだけど…」
「うん」
「俺、あの目で見られると
いつかなぶり殺されて
皮を剥がれて、食べられる
ような気がして来るんだよ…」
まぁたしかに
なんか子供の肉は
美味しいとか言いそう
でもｴﾌﾞﾗの場合は
食べるよりも蛇酒
にされそうだよね
言わないけど（←
「それはあれだね…」
「ﾗﾅは怖いと
思わなかったの？」
「んー私はあんまり…」
「ﾗﾅってﾎﾝﾄ…
肝据わってるよね…」
そうかな？まぁ
もう何も怖くない的なね
私１回死んだし（←
その最中にﾊﾝｽ・ﾊﾝｽﾞが
ﾃﾝﾄの垂れ幕をめくって
入ってきた
「お二人さん楽しく話してる
所悪いんだが…ﾐｽﾀｰ･ﾄｰﾙ
がお呼びだとよ」
「なんだろ？」
うんﾐｽﾀｰ・ﾀｲﾆｰの
用事だよｴﾌﾞﾗ君
「いやﾐｽﾀｰ・ﾄｰﾙ
じゃなくて正しくは
ﾐｽﾀｰ・ﾀｲﾆｰの用だけどな」
「ﾐｯﾐｽﾀー･･･ｯﾀｲﾆｰの用･･･?!」
うんｴﾌﾞﾗびびりすぎだよ…
「それじゃぁな達者を祈るぜ」
それだけ言ってﾊﾝｽは出てった
ちょっと酷いな
ｴﾌﾞﾗ超びびってるし
「おぃﾊﾆｰそんなに
びびってるんだったら
またお姫様抱っこでも
するかい＾＾」
うんちょっとからかってみた
「そっそれは駄目!!
よしﾗﾅ、俺は
大丈夫だから行こう…!」
ﾄﾚｰﾗｰの前でｴﾌﾞﾗを
もう一回見たけど
まだ小刻みに震えてるのは
見なかったことにしよう
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