少女時代 6/14
時間よりも少しだけ
早く来た私達は手早く
受付を済ませて
特等席をゲットした
なぜか受付は女の人が
やっていてミスタートールには
会えなかったけど…
まぁ別にいっか
「ほんと早く
始まらないかなぁー」
隣に座ってるダレンは
目をキラキラさせて今か今かと
待ち構えてるし
開演時間が近付いて来たせいか
大人しく座席に座ってる人達も
心なしか浮きだってるみたいだ
「うん、そうだね…」
そうだね…もう来ちゃった
からには楽しまないと…!
そう思って拳を握った瞬間
トランペットの音が会場を包んだ
その瞬間会場の電気が消えて
幕が開いた
その瞬間舞台の中央にあった
檻が照らされた
あぁ…あれは
「ウルフマン…。」
私が小さく呟いた言葉は
すぐに会場の各所で上がった
悲鳴に掻き消された
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