少女時代 4/14





ダレンの家に遊びに行くのは
もうお決まりのルートになっている
小さい頃から誰よりも仲良し
だったし、今でもそこらへんの
女の子よりも仲がいい。

付き合ってるの?
ってちゃかされる事もあるけど
私たちのこれは友情以上には
ありえないよねー
ってダレンと話して終わる

…別にダレンの事は嫌いじゃないけど
恋愛対象では全く無い訳だ

「そういえばね最近
新しい本買ったんだよ」

「漫画?それとも雑誌?
まさかあの難しそうな本達が
増えたとか言わないでしょ?(笑」

ったくもうダレンは長い
文字だらけの本嫌いだからなー

「漫画だよ漫画、
言っとくけどあの本達は見た目程
難しくないんだからね」

「うん、でもとにかく
あの本は僕は読まないよ
でっ!買った漫画って何?」

「フフ、それは見てからのお楽しみ
今日ダレンと見ようと思って
持ってきたんだよねー」

そう話している内にダレンの家に着いた
特にチャイムも押す訳でもなく
ただいまーって言いながら
家に入っていくダレンと一緒に
ダレンの家に入った

「お帰りなさいダレン、
あらラナちゃんも
いらっしゃい」

出てきたダレンママ、アンジェラさんに
すかさず挨拶した

「お邪魔します小母様^^」

「ラナちゃん後でジュース
持ってってあげるわね」

「ホントですか?
ありがとうございます」

ダレン家のジュースって
何だか美味しい物が多いから
何だかうれしい

「さて、ラナちゃん
僕の部屋に行きますかな」

ダレンが遊びで私に
ちゃん付けしたから

「そうだねダレン君」

って君付け返しをした。
それが何だかこそばゆくなって
笑いながら私たちは
階段を上って行った。

あっと言う間に
部屋に着いて、
私は鞄から最近買った
漫画を出してきて
ダレンと共に床に座った

「これこれ、最近の新作の漫画」

私の手にあるのはホラータッチの
アメコミ、折角だから
ダレンと読もうと思って
まだ中身は確認していない

「さ読もうか!」

ダレンと共にわくわくしながら
漫画を読み進める

途中でバンパイアが出てきたり
狼男が出てきたり、
結構買って正解だったかなぁ
とか思える内容だった。

「そうだ知ってるダレン」

「えっ何?」

「バンパイアは頑丈で心臓を
貫けれる物なら
なんでも死ぬんだって
グロイけど…」

「…確かにグロイ…」

ダレンも少し想像しちゃった
っぽくてちょっと
遠目になっていた

「ぁ、もうこんな時間だ」

時計を見ると、もうすぐ
夜ご飯の時間が近づいていた
…まったく最近時間が早くて困る

「じゃぁ家まで送ってくね」

「ありがと…ダレンの帰りが
私は心配なんだけどね?」

「もう、僕だってやる時はやるさ!」

そう言いながら
ダレンは私に手を差し出した
私も素直にその手を握る

昔夜道が少し怖いっていったら
ダレンが手をつないでくれる
ようになった

結構さりげない紳士なのが
ダレンなんだと思う

薄暗い夜道を
適当に話しながら歩いていると

「どうぞ」

っていきなり声が聞こえた

「えっ…?」

ふいに後ろを見ると
誰も居なくて
私は気付かないうちに
チラシを握っていた

「えっどうかしたラナ」

「…さっきいきなりこの紙を
男の人に渡されたの」

「そんなの居たっけ?
まっいっか、それで
その紙に何が書いてあるの?」

私もまだ確認してないけれど
妙な確信が私の中にあった。

ダレンに見せる為に
紙を前に出すと予想通り
【 シルク・ド・フリーク 】
の文字が紙の上に
でかでかと書かれていた。



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