少女時代 3/14





あれから年月は流れ
私は日本で言う小学生になった
前世とは違って
胸に痛みが来る事もないし
すこぶる元気!

元気な人ってこんなにも
体が軽いなんて知らなかったし
この世界はとっても空気が
綺麗で空気が美味しい

1つだけ気付いた事があるのが
私は何故かスティーブ・レナードの
立場に成り代わって
しまったみたいだ

私の初めての友達もダレン・シャンだし
私のファミリーネームがレナードって所から
確信へと至った訳だけど

うん…やっぱダレン蜘蛛好きなんだね…
私はあんまり虫好きじゃないから
あんまりその話には乗れないけど
蜘蛛の事を楽しそうに話す
ダレンを見ているのが楽しから
まぁいいかなって思う

そういえば私は結局お母さんとの
関係は原作のスティーブと違って
比較的良好だと思う
ずっと働いていて家に居る事
の方が少ないけど、
大切にされてる事は何となく
わかっているから別にどおって
事もない

まぁ私は前世で18歳だったから
そんなに小さい子みたいに
寂しいなーって思う事が
少ないからなんだと思うけど

さて、暇だから思い返していた
前置きは置いといて、

「ダレンー大丈夫ー?
授業終わったし帰るよー」

今日は半日って事で
もう帰れるんだけど、
ダレン気分が悪いとかで
トイレに引き籠って
るんだよね(`・ω・´)

まぁ男子トイレには入れないから
とりあえずトイレの外から
呼ぶパターンでダレンに呼びかける

水の流れる音から少し
してからダレンが授業中よりも
少しだけ顔色が戻った
状態で出てきた

「ふぅ…あラナ鞄ありがとう」

「さ、早くダレンの家行こうか」

とりあえずまだダレンも体調が悪そうだし
有無も言わさずダレンの鞄を持ったまま
ダレンを横に連れて歩き始めた

「ちょっとラナ、
鞄位自分で持てるから…」

「だってダレン顔色悪いじゃない」

こういう時って前世で思ったけど
荷物誰かに持って貰えるのって
嬉しいんだよねー

「まぁ確かに辛いけどさっ
ラナに荷物持たせた
なんて母さんに知られたら
何て言われるか」

ダレンはダレンママのアンジェラさんの事を
思い出したみたいで首を振ってから
私から自分の荷物を掻っ攫った

「フフ、アンジェラさん怖いもんね」

「ホント母さんは御節介だから困るよ´3`」

そういって口を尖らせた
ダレンに「変な顔」って笑いつつも

私たちは話しながら
ダレンの家に向かった



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