愛の女王





ローラン王国、名だたる山脈に囲まれ
安定した資源に恵まれた小国
そんな国の城の大広間に私は座って
大臣達の話しに耳を傾けていた

全くもって彼らの話は難しくて
退屈な物ばかりなのだけど
それが私の仕事故怠ってはいけない

「姫様、また西の大国のスティーブ様から
婚約を求める文章が来ております
この方とは言いませんがもう姫様も齢16歳
何方か良いお方をお決めくださいませ」

「またなの…何回目かしら…
…婚約の件はもう少し考えさせて…
私は自分で婚約を求めて来ない者は
好きになれませんので
お断りしたいのですが…
それにしても西の大国からとは厄介ね…」

多くの国を領土に持つ西の大国レパード帝国
強大な軍隊を引き連れ気に入らない国を
次々と攻め落とし今の地位を築いたと
大臣達や風の噂で聞いた事がある

「しかし…何故そんな国が私に
婚約を求めてきたのかしら…?」

そうボソッと言った瞬間臣下達が
一斉に反論しだした

「何を言ってらっしゃるのですか姫様
姫様のお噂はあの大国のシャン帝国にまで
広がっておるんですぞ!!」

「そうです姫様!!いい加減
自覚してください
その白い肌、亜麻色の美しい髪、
そして天使のような整った顔立ち
そして声はまさに神の声、旅の者達は
口々に姫様に一度謁見したいと
言って来ております」

この話を聞くのは何回目かしらと
思いながら

「さ、そんな事話していないで
次の議題に移りましょう」

臣下達も確かに時間が勿体ないと
次の議題に移ろうと準備し始めた瞬間
連絡係のダレンが走って広間に入ってきた

「姫様、申し訳ありません
いいきなり失礼致します
国境からはまだ遠いようですが
レパード帝国の兵がこちらに
向かっております」

「レパード帝国が…?!」

「そして国境付近であちらの帝国からの
伝言を受け取りました」

大臣がすぐにダレンから手紙を
受け取って読み上げ始めた

「幾度もの求婚の断りにこちらの王は
御怒りになっており姫をすぐこちらに
渡さなければ実力行使させていただく…
との事です」

その瞬間広間中がざわついた
流石に敵国に攻められた事が
無い訳ではない…でも…

「レパード帝国を凌ぐ軍は
この国にはありません
そこで皆さんにお聞きします
私を渡すか…国中の国民を
友好国に移民してもらうか
どちらか決めて下さい」

この国はそもそも人数が少ない
それ故移民も別れれば
受け入れてくれるでしょう…

「…私達民は姫様のお父様から
死ぬ間際にこの国を頼むと頼まれました…
国は姫様を含んで国です。
国を失う事は出来ません
それ故姫様をお売りできません」

「その言葉に反対はありませんか」

広間を見渡すと全員が頷いた

「それでは民に城に集まるように
言って下さいそして、
宝物庫を開け…こんな事もあるだろと
年々人数分に分けていた宝をそれぞれ民に
渡された者からこの国を出てください
老いた者にも協力して国を出てください
そして…どうしても国から出ないと
言う者は城に呼んでください」

私の話しを聞いた臣下達は
それぞれ自分の区分に分かれて
広間を出て行った

2時間後 次から次へと国民が地下に
掘られた脱出用の穴に消えて行った

外を見ると城の掘の近くまで
レナード帝国の軍がせまって来ていた

「さて…ダレン最後に貴方が残るとは
思わなかったわ」

残ると言った民達は大臣達に
説得されながら国を渋々離れた

「姫様はどうするんですか?」

「私は…」

考えてなかったと言うのが
正しいのかもしれない

「生きるつもりよ…?
森の奥にねとっておきの場所があるの」

王室に掛けていた紋章と
受け継がれし剣を持ってダレンの方を見た

「貴方はどうするの?
元々貴方は最近この国に
やって来たと聞いたわ…
国に戻るの?」

「うん、戻るつもりだけど…
やっぱラナを連れてかないと
後悔しちゃうからね…」

その瞬間どこにそんな力があるのか
分からない位意図も簡単に
私を持ち上げて歩きだした

「えっと…ダレン?降ろしてもらえる」

「うん、嫌」

嫌って言われてしまったわ…

「ほらしっかり捕まってて」

仕方なくしっかり捕まっていると
地下に掘った穴の前に辿り着いた
ふと穴の前を見ると誰か立っている

「陛下…お迎えにあがりました」

「うん、ありがと、でもさクレプスリー
クレプスリーに陛下って呼ばれるの
むず痒いんだけど」

「気にするな、陛下殿(ニヤリ」

二人の話しを聞いて?マークを
つけている私にダレンを陛下と
呼んだ方が私の手をとって挨拶した

「初めましてラナ・ローラン姫
我輩はラーテン・クレプスリー、
シャン帝国の国王補佐になります
こちらは…」

「ダレン・シャンまぁ予想通り国王だよ
それより僕からの求婚はお断りかな?」

明るく笑う彼を見てふと

「貴方ならお受けしてもいいわ」

と言ってしまったのは仕方ないわよね…?

麗しの姫

(だっ…駄目元だったのにな…ハハッ)
(ククッツあれだけ書を送り
断られたのに笑い者ですな)

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VS予定だったのに何か
書きたい放題してたら
方向性が凄い事にwww
これVSやないやろ(←
うんでも一様ダレン落ちだ(笑
VSまたちゃんとしたの
書きたいですねー
と毎回言ってる気がする(←




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