nicht wichtig 4/5





御供のボディーガードを連れて
孤児院の中に入る
勿論派手な格好ではなくて
一般人の格好で
そのほうがいいと御父様から
聞いてこの服装で来ました

院の中を歩き回っていると
一人皆が遊んでいる角で
勉強をしている少年を見かけて
声をかけてみました

「こんにちは、
貴方は遊ばないの?」

「うん、僕将来の
為に勉強してるんだ
後…皆と遊んでるより
勉強の方が好きだし…」

少年の読んでいた
本を見るとその年代には
似付かない難しい内容でした

「話したくない話かも
しれないけれど両親の話しを
聞いても構わないかしら」

少年は少し悲しそうな
顔をしながら

「僕はお父さんの事も
お母さんの事も覚えてないんだ
赤ちゃんの時からここに居るから…
只このブローチにね
幸せにおなりなさいってそれだけ」

「そっか、そういえば君の名前は?」

「僕の名前は…ジャン!」

「そう私の名前はラナよ」




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