nicht wichtig 3/5





婚儀を行い

ホーストン様が婿入りした時
御父様が
「やっと君の願いが叶ったね」
とホーストン様に言ってらして
御父様はこっそりと
「ラナに出会った日よりも
前にホーストンは君に惚れていたんだよ」
と言われて凄く嬉しく思い

クリスマスは
御父様が開いた舞踏会で
ホーストン様のリードでワルツを踊り

バレンテインデーには
歳の数の薔薇を贈られて
私はキャンディボックスを彼に渡し

カーニバルにも一緒に行って
一般の方達にまぎれて楽しみ

復活祭では
御父様達も交えて
イースター・エッグをして楽しみまして
兎さんをかたどった
チョコレートやパンを食べまして
翌日には郊外に散歩へ

1年の行事はほぼホーストン様と過ごし
凄く幸せな1年が過ぎた頃ふと彼が

「どうも我輩は子供が
出来ない身体のようだ」

と仰いました

「ホーストン様、そんな事は
どうでもいいのです
子供が出来ないのでしたら
出来ないでかまいません
私はホーストン様がいらっしゃれば
十分ですから」

「しかし…」

彼は私が一人娘だと言う事を
気にしてらっしゃるのでしょうか

「そうですね本音を言うと
子供は好きなので欲しかったですが、
出来ないのなら迎え入れれば
宜しいでしょ?」

その一言でホーストン様が
顔をあげたのは
記憶に新しい事です




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