nicht wichtig 2/5





ホーストン様と出会った日から
月日は駆け足で去っていき
いつの間にか私達は
恋人と呼ばれる仲になっていた
そんな1902年の冬

家の中は温かいと言えど
やはり一人の広い部屋では
心まで寒くて
暖炉の前で本でも読もうかしら
と思っていた時に彼がやって来た
事を知らせる鐘の音が鳴った

「お嬢様、ホーストン様が
いらっしゃいました」

「すぐに、ここに入れてちょうだい
きっと外は寒かったとおもうから」

かしこまりましたと言うメイドさん
を見送ってから
私はタオルと毛布を用意した

「ラナ、久しぶりだな」

「ホーストン様、お会いしたかったです」

ホーストン様を抱擁すると気を利かせてか
メイドさんは静かに部屋を出て
行ってくれたようで

「やっぱりこんなに冷えて
さここに毛布を御使い下さい」

と言いながら暖炉の前に
案内して誰が何を言う訳でも
なく口付を交わし
その後ホーストン様に抱きしめられ
そのまま腕の中に納まりながら
ホーストン様に話しかけようとした瞬間

良く子供に静にとやるように
ホーストン様は人差し指を口の前に
持ってきてから小さな箱を
私の目の前に差し出されました

「ホーストン様これは…?」

「開けてみろ」

言われるまま箱を開けると

「指輪ですね///」

「ぁっ…あぁ…
わっ…我輩と…その
誓いを立ててはくれないか…?」

その瞬間目から涙が溢れてきた
のを払いながら

「っ…勿論…こちらこそ
よろしくお願いします」

そしてひそかに指輪をはめ会って
その夜は…あの…恥ずかしいですし
はしたないとは思いますが
一晩共に愛を育みました





- 153 -


【BACK】


「#エロ」のBL小説を読む
BL小説 BLove
- ナノ -