運命の帝王 14/16





前世で死んだ時よりも
今回死んだ時よりも
数百倍の凄い痛みが身体に伝わった

きっと身体は硫酸みたいな
物体に溶かされているんだ

痛い 暑い 痛い 暑い 痛い

削げて離れていく感覚が身体に使わる
そしてようやく私から痛みと言う
感覚が無くなった

私の魂につながっていた骨は
池の底に沈んで行ったけど
タイニーが取り出してリトルピープルの
形に形成された
その中に目と脳と臓器を入れた後

私は池に差し込まれたチューブを通って
次の身体の血管を通り抜けて
前進に自分が満たされて

私は“リトルピープル”になった

喋れないのは重々理解している
タイニーは丁寧に私の身体の出来を
見てくれて

「我ながら素晴らしい出来だ」

とか言って喜んでいた
とりあえず身体を動かしてみるけど
中々しっくりくる

エバンナにローブを着せて貰って
マスクをしてから準備が完了した

門を通る前エバンナの手に
ありがとうってだけ書いて

私はタイニーに蹴られる前に門の中に入った



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