運命の帝王 13/16





怪物の間を通り抜けて
出た先はタイニーの砦だった

空を飛ぶクラシックカーの中に
どこかユニバーサルスタジオで見た事ある
時を駆ける車とかが見えた気が
したけど気のせいって事にしておこう
その近くに自転車も飛んでいた所
なんて見てない(←

奥に進んで行くと
有名絵画が目に入った

「モナ・リザ」「考える人」「最後の晩餐」
「真珠の耳飾の少女」「睡蓮」
「キリストの昇架」と「キリストの降架」
(↑所謂ルーベンスの絵って奴)

他にも沢山教科書やら
テレビで見た事ある絵とか彫像があって
一生に一度芸術が好きな人が
観たいだろう物を
こんないっぺんに見るとは…
パトラッシュもびっくりだね

ガラスケース入りの脳は
特になんとも突っ込み所が
多過ぎて突っ込まなかった

それにしても前世で見たかった
ハプスブルグ家の品がこうも
ぞんざいに扱われているとは…
少々タイニーに殺気が湧いた
そこを抜けると緑色の池と
タイニーが見えた

「お久しぶりですね」

「あぁそうだな出来ればもう
会いたくはなかったが…」

タイニーの目は怒りや何やらでギラついていた

「まぁいい約束もある
それにお前の身体から
1つコレクションを貰い受けたからな」

タイニーはポケットから徐に
私がマダムから貰った腕輪を取り出した
ちくしょう…こいつ
私とマダムの愛と涙の結晶を…

「さてお前と話すのもうっとうしい
さっさと毛布を脱いで池に飛び込め」

まぁ私もタイニーと喋るのも
面倒くさいしとりあえず
毛布を脱ぎ棄ててそのまま

思い切って池に飛び込んだ



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