運命の帝王 8/16





周りが戦っている中
私達はスティーブ達と対峙していた
原作だと移動するけど
…移動しないの?
とか言う疑問はすぐに消え去った

「ラナ、と俺の
最終決戦にふさわしい場所を
俺は用意したおいガネン俺は先に行く
お前はラナ達を案内しろ」

それだけ言って近くに
あるゲートを抜けてスティーブは
走り去って行った訳だ

「さて…カーダ
…これから最終決戦って奴だけど
先に言っとくごめんね」

私が生まれた時から
決めてた事を私は実行しようと思う

「ラナは無茶をする気なんだね
何をする気か俺には分からないけど…
俺も…やりたい用にやる」

ガネンの案内で私達は
橋の上へと連れて来られた
まさしく原作通りな橋の上

ただ原作と違うのは
全員が万全な体調って事だろう

「ガネンも含めてちょうど2対2
これで正々堂々戦いが出来るね」

「…ガネンは気にいらねぇが
まぁそれは後でいい
ラナよ死ぬ覚悟は出来ているか?」

「それが運命だったらね…
でも負けるつもりは無いし
スティーブも覚悟しといてね」

“勝つ”つもりも私は無いのだけど

それから多分一般人には
目にもとまらない早さの
戦いが始まった

もうどうやって
戦っていたかも記憶に無い
ただがむしゃらに
死なないように戦っていただけだ

数分後凄い音と共に
私達の戦っていた目の前に
二つの身体が横たわった
ガネンもカーダも
二人共息はあるようだけど
立てそうにないらしい
どちらも傷だらけで
見てるだけで辛い

「ハッ結局俺ら二人になったか」

無意識で戦っていたせいか
私もスティーブも気付けば
凄い傷を負っていた
ふと後ろに気配を感じてエバンナに声をかけた

「エバンナ…二人共命にかかわる傷かな?」

「いや、二人共命にかかわる傷じゃない
死にはしないよ」

…そっか良かった…
カーダもガネンもこんな所で
死んで欲しくないから嬉しい

もう一度剣を構え直して
後退したスティーブをこの目に捉えた





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