運命の帝王 7/16





「…ガネンいっきに
君敵だらけになっちゃよ」

「…仕方ない誇りを
捨てるよりは幾分かましだ
私は裏切ったのではない
誇りを守ったんだ」

うん、ガネン…君かっこよすぎる

その声を聞いてか
サーカスを囲んでいたほとんどの
バンパニーズ達が武器を降ろして
ガネンの周りに集まった

「我らも誇りを捨てる訳には
いきません…
ハンターを貴方様が倒した暁には
何の罰でも受けましょう」

ぅん…?
とりあえずお前達は
私を盾にすると…

「フフフ…カーダ敵ながら考えが卑怯だね」

「…うん俺が観ても卑怯だ」

とりあえずうん
何故か原作とは違うけど
まぁ敵が少なくなったからいいかな

「どいつも…こいつも…
頼むから俺のシナリオを
メチャクチャにしないでくれ…」

そもそもスティーブのシナリオって何?
私の事殺したいって話じゃないでしょ?

「因みに…スティーブの計画はなんだったの…?」

うんこんな時だけど素直に聞いてみた

「俺の最終目的はラナの大切な奴を
殺してお前を手に入れる
予定だったってのに…」

先生ー私の拒否権はないんですか?
スティーブはそこまで来たら
私が自殺するとか思わなかったのかな…
あぁ…バンパイアの誇りとして
自殺しないと思ったのか…
まぁバンパイアとしては自殺したくないけど…

「私はスティーブとの運命を感じないよ」

何てったって私の運命の相手は
カーダひとりなんだから

「ちっ…言うと思ったぜ…
もういい、お前を殺してでも
お前を手に入れる事にした
昔お前の好きなタイプを聴いたら
誠意のあって優しい男と言ったな」

「うん」

まぁカーダがそのまんまの
存在な訳なんだけどね

「誠意があって優しい俺はお前に
1対1の勝負を申し込むとしよう」

どうみてもスティーブは優しくありません
偽善系とかマジ勘弁⊂二二( ^ω^)二⊃
てかスティーブに誠意があるとか怖っ

「だがやはり人数は減らしとくべきだな」

スティーブがそう言いながら手を上げた
瞬間囲んでいたバンペット達が
武器をもう一度構えた

そう来ると思ったYO
息を苦しい位吸いこんで
思い切って叫んだ

戦えない人は
トレーラーに

戦える人は
全力前進我に続け!!


そして大人しくしていたサーカスの皆の
歓声と共に戦いの火蓋が切って落とされた



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