運命の帝王 6/16





トールとの話も終わって
トレーラーを出ようとした瞬間
誰かの叫び声が聞こえてきた

武器を持ちながらその場に
走って近付くと
切り刻まれた蛇と
エブラとエブラの背中に隠れた
シャンカスとサーカスを囲むように
立ったバンパニーズやバンペット達
が見えた

すかさずエブラの前に私が出て
蛇を切り刻んだ相手と対峙した

「スティーブ…よくも私がシャンカスに
あげた蛇を…」

蛇にも心はあるんだぞこの野郎

「…それが気にいらねぇ
ラナから物を
貰うなんて100年早ぇよ」

そう言いながらスティーブは
シャンカスを睨みつけた

「そうだな気にいらない物
は壊しちまえばいい…」

その瞬間スティーブは
こっそり物陰に隠れていたリリアに
手を伸ばそうとしていたけど

「大王それはいけません」

その瞬間ガネンがリリアの前に立ち塞がった

「…何故止める」

スティーブは観てからに
不機嫌

「いくら大王と言えど
バンパニーズの誇りを
忘れて頂いては困ります」

「…そんな物俺には関係ねぇ
そこをどけ命令だ」

「どけません
これは私のバンパニーズにとっての
誇りに関わります」

「大王様の命令が聞けねぇって言うんだな」

「そうです」

ガネンの目は凄い覚悟が籠っていた
反面スティーブの目には憎しみが籠っていた

「チッ…お前も裏切るのか…
…まぁそれもいいだろう
今日からお前は俺様の敵だ!!」

その瞬間スティーブが拳銃を取り出して
空に向かって発砲した
何故原作と違ってガネンが
スティーブに反抗したのかは私には分からない



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