精霊の湖 12/13





言ってこの場に3人の
カーダ・スモルトが集まっているって事だ
とりあえず湖の前に居たカーダに
マントをはおらせた
流石に全裸ってのは
見なれてても恥ずかしい

『ラナ…会いたかった』

はおらせた瞬間
湖カーダが抱きついて来て
後ろでカーダが笑顔で
カーダを睨んでいたのは
私を萌え殺す為の策略か何かなのか…

とりあえず焚火を囲んで話し合う事にした

ちなみに座り方は

   タイニー
   焚火 ハーキャット
 カーダ 私 湖カーダ

って言うもう両手に花的な
素敵な空間だった

二人から一斉に話しかけられた時は
その両方からくる奇麗な声に
吐血するかと正直思った

こっそり湖カーダが

『ラナ、これから俺が死ぬのは
まだ先の事だけど無理をしてはいけないよ』

って耳元で囁いた言葉が心に染みた

その後ハーキャットを作った理由から
色々話した後やっぱり
この場に3人のカーダが居て大丈夫なのか
って言う話になった

「ハーキャット…湖カーダも身体が…透明に…」

「さぁ君達には時が来たようだ」

湖カーダは笑いながら

『…ラナ俺は湖に戻るよ
こんな所で消えてしまったら
また君を助ける事が出来なくなるから
君を幸せに出来るのは…俺だけだからね^^』

ってこっそり私に言った後
タイニーにその事を告げてから
私にkissをして湖へと入って行った

「さぁ残るはハーキャット君だけだ」

タイニーはよほど気に入ったシナリオだったのか
ニヤニヤ顔が一向に止まらない

「私…いや俺はもう覚悟は出来ました
確かにハーキャットとしての別人格としては…
ラナが黙っていた事は許せません…
ですが…ラナはこの姿でも俺を
見ていてくれたのは知ってるので…
カーダ…いや俺…ラナを頼むぞ」

「あぁ分かってる
ラナを幸せに出来るのは
俺だけだからな


「ハハッそうだな」

2人の掛け合いを聞いていて
微笑ましくなったけど
罪悪感を持ちつつハーキャットに
話しかけた

「ハーキャット色々ごめんね
消えてしまうのは知っていたのに…」

「いや…いいんだ
俺が苦しまないように
死なせようとしてくれたんだろ?
…マフラーありがとう
最後まで君を愛していた」

凄い風がまきあがった瞬間
ハーキャットは笑顔で消えて行った

目から止まらない涙があふれ出して
カーダに無言で抱きしめられた後
私達は赤くかがやいた門を通って
元の世界に戻った



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