精霊の湖 11/13





たっぷり眠って
冷蔵庫にあった材料でシチューを
作ってゆっくりしてから
地下のキッチンを出る事にした
トンネルから外に出ると
空には星が輝いていて
地面の雪がキラキラ光っていた

「さてここを南に進んだ所が精霊の湖か…」

そこから数日一瞬本当に合ってるのか
心配に思いながら南へと進んだ

「ちょっとここら辺雪減って来てるね」

前は足が埋まる位だったのが
ほとんど雪が無くなって来てる

「歩きやすいけど
滑らないように気をつかないとな
ほらラナそこ滑りそうだ」

すかさず手を貸してもらって
その場を通り過ぎた
カーダはそんな紳士な所もカッコいいんだよね

そんなこんなやってる内に
数時間後精霊の湖がある
谷までたどり着いた

さて爆弾はどうするか…
まぁ別に作らなくったって
竜を操るからいいか…

「ラナここからどうするんだ?」

「ハーキャットここからは
私の能力を使わせてもらうよ」

谷に居た四頭の竜を順番に
呼び寄せる話は聞いてもらえそうにないし
会話っていうよりも操るって感じだ

「さハーキャット、カーダさっさと乗って」

早急に行かないと
暗示が解けちゃいそうだしね

ハーキャットは凄い落ち着かない様子だったけど
無理やり私の前に載せて
後ろにカーダが乗った

「さ、出発」

暗示をしたとたん竜が谷の峰から
飛び出した

「…飛んでいる感覚なんて
初めて味わったよ」

「私もだよカーダ」

飛行機以外でならね
まさか竜に乗って飛べるとは思わなかった

「さ到着だよ降りて」

精霊の湖の近くにつけてくれた
竜に感謝をしつつも湖の近くに寄った

「ラナ…これはどういう事だ
何故ラナが竜を操れる」

がっつりハーキャットに睨みつけられた

「私には元々操る能力があったでしょ?
それの応用で出来ると思ったんだよ
それ以上もそれ以下も無いよ」

本当はタイニーの娘だって言う
特典からの産物なんだろうけどね

ハーキャットはまだ納得
できないみたいだったけど
渋々頷いた

「さ、トミーから貰ったこの
網を使ってあげて」

「…あぁ分かった」

ハーキャットは湖に近寄って行って

「死者の魂達よ我が魂を見つけに来た
死者の魂達よ我が魂を見つけに来た
死者の魂達よ…」

って言いながら
自分の魂を探し始めた

そして数分後
ハーキャットの前世の魂が出てきた瞬間
ハーキャットもカーダも驚いて数歩下がった

「そうか…俺は…
ラナの旦那の…
カーダ・スモルトだ!」


ハーキャットの唸り声と共に後ろから
ニヤニヤした顔でタイニーが出てきたのは
言うまでもない



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