精霊の湖 8/13





無事にエバンナに案内してもらって
陸路でグロテスク神殿まで着いた私達は
あの人食いのスピッツを見事にスルー出来た
私個人的にR・Vと並ぶ位彼は嫌いだった

とりあえず草むらの中で
クラシュカ達の儀式を一通り見てから
折角だから正面切って
神殿の中に入った

「…ラナ流石に正面からは
まずかったんじゃないか?」

瓶が欲しいなら
カーダの意見は最もだけど…

「ほら話しあって決めた方が
穏便に済みそうだしね」

原作ではあの後どうなってたんだ?
クラシュカ達もグロテスクも死んだのかな…?
てか出来ればこの人達も
一人も犠牲にならない
方向で行きたいよね((・ω・`)

神殿に入った瞬間
クラシュカ達が私達にやりを向けてきた
やめろよっ!!私は先端恐怖症なんだ
って何かバンパイアマウンテンの
デジャヴュを感じる(←

とりあえず落ち着いて欲しくて
手を前に出したら
何故か急いでやりを下げてひざまづいた

「えっ何がどうした訳?」

解らないままワタワタしてたら
カーダが私の手の腕輪を指差した

「きっとこれのおかげだよ^^」

その後続いてカーダは
壁画に指を指した

「これって…」

壁画にあった紋章は
マダムとシーバーから貰った
腕輪の装飾と凄く正確に似ていた

「…ラナ壁画には
続きがあるみたいだぞ」

ハーキャットの言う通り壁画には
続きがあった
合わせて3枚今度は紋章じゃなくて
【瓶を髪の長い女に渡している絵】と
【地下に案内している絵】と
【長い髪の女の前に白い道が
開いている絵だった】

壁画を見ている間に
神殿には大勢のクラシュカ達が
集まっていて
多分一族の長的存在のクラシュカが
お供に瓶を持たせて近寄って来た

何か話しているみたいだけど
流石の私にもクラシュカクラシュカ
言ってて解らなかった

長が瓶を私の前に
差し出して来たから
それを受け取ったら

クラシュカ達は着いて来いと
言わんばかりに道を作った

「…カーダ手繋いで…?」

暗いのも狭いのも嫌いなんだよ…

「あぁ構わないよ^^」

しっかり握ってくれた手に
凄い安心感を感じた



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