精霊の湖 3/13
タイニーと別れてから2週間
一日中星が煌めく空凍てつく空気そして
足を取る雪の何とも言えない
ズボズボした感覚にイライラを感じる
「西に進めって言われたけど…
一向に森に辿り着かないね…」
確かパンサーは森に居るんだっけ…
所何処で出会った熊っぽい生き物とか
食べれそうな肉食動物を仕留めたりして
食べ物には苦労しない生活を送って来たし
水は雪を溶かせば幾らでも手に入る
「ここは雪を凌げ
そうな所は何処も無いな…」
確かにここで寝るのはやばいけど…
戻るのにも時間がかかり過ぎるし
次に凌げそうな場所は地平線の先だ
「仕方ない…かまくら作ろう」
雪国生まれじゃないから作り方は
良くわからなかったけど
何とかかまくらっぽい物が出来た
「これならなんとか1日は凌げそうだね」
「あぁそうだね敷物鞄の中に
入れておいて良かったな…
寒いだろ?早く入って」
「うん」
とりあえず寒さを凌ぐ為ここ連日
カーダと一緒の寝袋に無理矢理入って
寝てたりするんだよね
ぎゅうぎゅうだけど幸せ(←
ハーキャットにはとりあえず私の
寝袋を貸してるけどそこまで
寒さに耐えれない訳じゃなくて
逆に気持ち良く眠れてるらしい
ここに来てから悪夢は一時収まったみたいだ
カーダに抱きしめられて数分後
身体が温まってきて
ハーキャットが居るから軽いおやすみのキスを
頬にし合ってから私の視界はブラックアウトした
- 123 -
← →
【BACK】