真夜中の覇者 3/9





起きた瞬間に目に移った物は
疲れきったカーダの顔とトレーラーの外で
喧嘩をする×××とサイラッシュの姿だった

「カーダ…おはよ…」

行き成り喋ってびっくり
したっぽかったけど
一瞬の瞬間も与えられずに
カーダの腕の中に収まった

「何だかデジャブを感じるよね…」

「あぁ…でも生きてて良かった…」

とりあえずうん…血が足りない…

「カーダ血の瓶ある…?」

あぁって言う返事と共に
血の瓶を渡された

「うん…美味しい…
さ、カーダも血飲まないと…
私が起きるまで1滴も
飲んでなかったんでしょ?」

「…ラナには何でも
お見通しみたいだね…^^」

カーダはそう言う人だもんね
分かってたよ

「ちゃんと血飲んどかなきゃ駄目だよ…?」

「だって…ラナが死んだら
俺が生きてく意味は無いから^^」

こういう所がカーダの怖い所

「そんな事言わないの…
ダレンが居るじゃない」

「…其れでも俺にはラナの
居ない世界で生きていく程
心は強くないんだよ…」

それ程愛されてるのは嬉しいけど…

「ごめんねホント…」

私は多分寿命で死なないと思う…
その覚悟は生まれた時からして来た事だから
その時が来ても貴方には生きて
欲しいというのは私のエゴ



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