真夜中の覇者 1/9





カーダと相談した結果
そのままサーカスに残る事にした
私たちを殺りに来るなら
こっちが探すより
あっちから来てもらった方が
場所的に有利だとこの時は
思っていたからだ

因みに私達にあてられた仕事は
やっぱり演目に出る事だった
ちょっとした手品っぽい事をしたり
私がウルフマンを笛で操ったりしたりしている

あのケーキの上に乗ってそうな
笛吹き人形2(←私
が売店で売られてて
もう気にしない事にした

「ラナさん、
エブラさんが御呼びのようです」

話を聞くにエブラに至急
呼んできて欲しいって言われて
急いで私の元に来たらしい

「広間に行けばいいんだっけか…」

今一ちゃんと聞いてなかったからなぁ…
うん申し訳ない

とりあえず少しだけ急いで
広間に向かった

「ほら、ラナ
こっちこっち」

手をふるエブラに近づいて行くと
歳はとったけど見知った顔が見えた

「サム!!」

「わぁラナ久しぶりだね」

とりあえず熱い握手を交わしてから
サムの後ろを見ると…

アニーと男の子が居た
ん?アニー

「えっ何でアニーがここに居るの?」

「ふふっ姉さん久しぶり」

「ぁっうん久しぶりだね」

うんまず整理しよう
アニーはここに居る。
何故か生きてるのに驚かない。

とりあえずサムに後で話そう
って事にしてから
アニーを連れてトレーラーに入った

「えっ何で私死んだのに
出会って驚かない訳?」

「そりゃぁ私も成り代わりしたから」

お前もかアニーいや多分中身の名前が
違うんだろうけどね☆
でも名前代わらなかったって可哀想だな

「えっじゃぁ本当の名前って何?
アニーじゃなくて他の名前あるんでしょ?」

「おぉ流石姉さん話が早い
私の名前は×××だよ」

「×××ってなんだよそれ」

「筆者の事情だよ☆
まぁそんな事置いといて」

置いといてって…
まぁいいや疲れた

「何で姉さんがカーダと結婚してる訳?」

「えっと…うん一目惚れ?かな///」

「…そっか、ま私もそうだったし…」

「そっか×××はスティーブが好きなんだね」

でも…

「そう…原作通り裏切られたけど…
私はあの時幸せだった…
この子も生まれたし後悔は無いの
あんな最低な人でも本気で愛してたから」

「そっか」

それも一つの愛だよね

「そういえばダリウスはバンパニーズに…?」

「残念ながら…
スティーブから逃れようと
色々な街を転々
としてたんだけど…」

ダリウスの手を出して
見せてもらうと手に傷が残っていた

「何とかしたいんだけど…
果たして完全なるバンパイアじゃない
私に血の入れ替えは出来る物なのか…」

うん、とりあえずカーダに相談
してみる事にした




- 112 -


【BACK】


「#ファンタジー」のBL小説を読む
BL小説 BLove
- ナノ -