黄昏のハンター 12/17





結局サーカスに向かう事にした
私達はトールと面識がある
カーダの案内で最短ルートで
サーカスへの旅路を進んでいた

ダレンには初めての旅で
それにしては厳しくて
大変な旅なはずなんだけど…
今日もダレンは元気だ

「…カーダ何でダレン
あんなに元気なんだろ…」

「さぁラナより
元気なんじゃないか?」

サイラッシュの後ろをついて
ちょろちょろしてるダレンを
呼び寄せて背中にしょった

ちなみに私の分の荷物は
申し訳ないけど
ハーキャットに持ってもらってる

「ダレン疲れてない?」

「うん、元気だよ!!」

崖を降りながらも
何でダレンはワー凄いとか
景色を楽しんでる

私は高所恐怖症なんだぞダレン…
何とか崖を降り終えて
ダレンを降ろした

「ふぅ…怖かった」

ダレンと言えば最近サイラッシュの事が
気に入っているのか
サイラッシュの元へ走っていった

「大丈夫か?」

「うん…一様…」

カーダの気遣いで私の
HPかなり戻った(キラッ

「結局サーカスに着くまで
ダレンは元気そうだね」

カーダ曰くもう後数日で
到着するらしい

「フフ久しぶりに皆に会うなぁ」

そういえば戻った頃には
エブラにも子供が出来てるんだっけ…
多分ダレンと同い年位だから
いい友達になれるかもねー

「そういえばラナは
サーカスに居た間は何をしていたんだ?」

「えぇっとねぇ主にラーテンの手伝いとか
雑用とか人寄せとかかな…
ぁ、リトルピープル達の
世話もまかされてたんだっけ」

ふと後ろを歩くハーキャットを見たら
ハーキャットは視線を感じたのか上を見た
うんまぁハーキャットの方が小さいから
見上げる体制になる訳だ

とりあえずもう崖は無さそうだから
ハーキャットから私の荷物を受け取った

ふとカーダを見たら
場所を確認していて

「サイラッシュ、次の木を左だよ」

ってサイラッシュに的確に
指示を出していて
サイラッシュはその通り左に曲がった

「ぁーやっと道に出たね」

今まで森の中を歩いてきたし
何年も見てなかったから
道を歩く感覚が何故か懐かしい

ダレンもだいぶ歩きやすく
なったみたいで
走り出そうとしたのを
サイラッシュが必死で抑えつけていて
いるのを見て

カーダと一緒に笑った



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