奇怪なサーカス 5/18





とりあえず隣同士空いてる席を
見つけて二人で座った

原作通りなかなかの特等席だ

始まる直前に入ったから
スティーブと特に何も話さないまま

始まりのトランペット音が鳴った

いよいよショーの始まる

最初のフリークは
狼人間だった

ハリーポッターやデモナータを見ていた
私には心が痛んだけど
仕方ないと割り切った

そして原作通り
狼男は腕を噛みちぎった

もちろん原作通り元通りになる

とにかく楽し過ぎて
原作とか考えずに楽しめた

そして私の元のダレンが大好きな

ラーテン・クレスプリーいや
紹介ではミスタークレスプリーが登場した

その瞬間スティーブの顔色が変わった

やっぱり運命の歯車は
廻っている事を感じる

ただ一つ願う事は
歯車が狂ってしまう事を

そして順調にショーは終わった

「スティーブ大丈夫?」

明らかに顔色が悪いしね

「あぁ大丈夫だ気にすんなよ」

無理するなよ兄貴…

全てのキャストが集まって
挨拶をしている時に

エブラに手を振られたから
笑顔で振り返えしたら

少し照れながら笑ってくれた

そしてお土産を買い終わるとついに

あの瞬間がやってきた




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