バンパイアの運命 7/8





とりあえずカーダが
元帥の間に入室する直前には

なんとかあの二人の
大人げ無い睨み
合いは収まっていた

行列の音が近付いてきて
担ぎ上げられてるカーダを見たら
その瞬間目が合って

軽くカーダが微笑んだから
微笑み返しておいた

やっぱりカーダは男前だ

その後カーダの叙任式が始まって
順調に元帥達と血の儀式を終えた

普通に終わるかと思って
暇をもてあましていたら
何故か私の名前が呼ばれた

「ラナ・シャン」

ん…名前が呼ばれた?
って私ぃいいい?!

とりあえず良く分かんないけど
返事をして前に出た

ほぼ元帥の間に居る
バンパイア達が
私を凝視している…

うん…視線が痛い…

「ラナ・シャンは皆が
知っての通りカーダ・スモルトと共に
あの永久の航海の間を
生きたまま流され
ここまで帰って来た
そのすばらしい功績を称え
ラナ・シャンを
将軍に迎えようと思う

その瞬間会場がざわっとする
と思った瞬間
何故か会場から暖かい
拍手が巻き起こった

ラーテンを見たら
物凄い感動してて
近くに居たバンパイア達に
肩を叩かれていた

「ラナ・シャンに問う
お主は将軍になる気はあるか?」

正直将軍が何をやれば
いいかは分からないけど
有難く

「お請けいたします」

って跪いた瞬間また
会場から凄い拍手と
歓声が巻き起こった

その後、カーダの就任を
祝う為に祭りレベルの酒の
飲み交わしがあって

お酒が弱い私は
いつの間にかカーダの
膝を枕にして寝てて

寝てた間の事を聞いたら
カーダが爽やかな笑顔で
「フフ、内緒」って言われた
のが一番謎だった



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