バンパイアの運命 5/8





叙任式が明日に迫った
今日この頃

カーダが色々準備に忙しい中
サイラッシュが暇してたから
お茶に誘った

「サイラッシュって何で
カーダに付いて行こうと
思ったの?」

「俺は…カーダ様の…
あの目的を見据えて進む姿に
感銘を受けたからだ
ラナこそ何でカーダ様を…
し…慕うようになったんだ?」

「私は…一目惚れなんだよ」

でもあの滝に打たれてる
ほぼ裸の状態で
出会って一目惚れとか…

とことん変態だなwww
腐女子だし昔から変態
だった訳だけど

「そうか…カーダ様も
そういえば一目惚れだと
おっしゃっていた気がする」

その瞬間私の頭に衝撃が走った

「えっカーダも一目惚れ?!」

私ほとんど全裸で
初見印象悪かったと
思ってたのに

「あぁ…この前聞いた
時そうおっしゃって「サイラッシュ」
ぁあカーダ様どうなされました」

今日の準備は終わったみたいで
疲れた顔でやって来て
サイラッシュの隣に座った

「何でラナと
お茶しているんだ」

いかにも気に食わない
って顔でサイラッシュが飲んでいた
お茶を奪って飲んだ

「まぁまぁカーダ
お茶淹れるからサイラッシュの
取っちゃ駄目だよ」

普通に淹れた紅茶の入った
カップをカーダの前に差し出した

「ありがとう…
だが…サイラッシュとラナが
お茶を飲んでる理由には
ならないな^^」

カーダの笑顔が怖い件について

「結構前からお茶飲み
仲間なんだよ」

「そっかお茶飲み仲間かー
何で俺は誘って
くれないのかな…^^」

だってねぇ…

「サイラッシュが
『カーダ様は紅茶が苦手だから』
って言ってたから」

「たっ…確かに…苦手だが…」

でも何で苦手なのにさっき
サイラッシュのお茶を
奪ったのか謎だ

「サイラッシュは紅茶派だったから
一人で飲むのは寂しいから
時々一緒に飲んでるんだよー」

「ラーテンと飲めばいいだろう…?」

ラーテンねぇ…

「ラーテンは…」

広間の端を観たら
ちょうどラーテンとエラが見えた

「ほらあぁだから」

カーダもラーテンとエラが仲良く
歩く姿を観て


「あぁ…あれは
邪魔出来ないか…
でもだ、次から茶飲む時は
俺もさそってくれないか?」

って少し苦笑いしながら
納得してくれた



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